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「会長、愛しています。」
朗らかな声、靡くカーテン。
顔を少し傾け私を愛らしそうに見つめるあの子。
「ええ、知ってるわ。」
いつもの空返事。
私は生徒会長、威厳を保たねばならないのよ。
女の子と付き合うなんて言語道断。
でも、だからごめんなさいもう少しここにいて。
「知っています。会長が私に興味が無いこと。でも、生徒会から逃げだしたりしません。会長に愛してもらえるまで。」
「そう、せいぜい頑張るのね。」
この子が私を追いかけてこの偏差値70越えの高校に入ってきたことも柄を良くして生徒会に入ったことも全部知っているのに。
こんなにも私を愛していてくれるのに。
こんなにもこの子が愛しくて堪らないのに。
「会長から呼び出すなんて珍しいですね。嬉しいです。」
その桃のような髪も頬も、全て愛しい。
私だけのものにしたい。
殺してしまいたい。
もう耐えられないのよ。
「あ゛がっ…かぃ…ちょ」
私より2回りも小さいその体も、あとすこし力を込めたら折れそうなこの細い首も。
涎と涙でぐちゃぐちゃな顔も、いつもは色白だけど今は真っ赤なその肌も。
その涙はきっとうれし涙よね。
私が微笑むと耳を少し赤らめるところも 全部、全部かわいい。
愛してるわ、出会った時から。
写真だって壁一面に貼ってるわ。
「ぁい、してま、す。かぃちよ」