プロローグ
「むにゃむにゃ・・・」
一人の少女が、ベッドで眠っている。
「ばしぃ!!」
・・・・・・・・・・・・
「あれ?今何時?」
現在の時刻・・・8時
始業時間・・・・8時5分
「なるほど、大惨事(時)ってわけか」
<桃峯恋(ももみね れん)Side>
「・・・・やべぇぇぇぇぇ!!!!!」
ドンガラガッシャーンと、誰かが暴れる音が家中に響く。
「ちょっとお母さん!!!
なんで起こしてくれなかったの!?!?」
「ごめんね~。お母さんももう80歳だから・・・・」
「ちょっとボケちゃったのよ・・・・」
「お母さんまだ45歳でしょ!!」
おばあちゃんより年上じゃんか!」
「ああ、そうだったわねぇ・・・ごめんね、ボケちゃって・・・」
「ああっ!!そんなことしてる場合じゃない!!!」
「はい、お弁当」
「ありがとうお母さん!行ってきます!」
私の名前は桃峯恋。 ありていに言うとJK、ってやつだ。
でも今は全然JKっぽくない。 だってさ、考えてみ?
冷や汗だらだらで、髪もぼさぼさで、メイクもしてないんだよ? ぜっんぜんJKっぽくない!!
ああ、でも何とか間に合いそう。 ここの角を曲がれば学校に
キキーッ ドン
鈍い音が響いた。
・・・・あれ私、何してたんだっけ・・・・ あ、そうだ。早く学校に行かないと、出席日数が・・・
「おい嬢ちゃん!!大丈夫かっ!?!?」
あれ、この人誰? 知らないおじさんだ・・・
「もう救急車呼んだからなっ!!」
救急車?私、どこも痛くないんだけど・・・ ふと、自分の頭を触ってみる。
「おい嬢ちゃん!!動くんじゃねぇ!!」
手には、べっとりと血が付いていた。
ああそうか、私、車にはねられたんだ。
ってことは私、死ぬのか・・・・
もっとやりたいことあったんだけどな・・・
「お、おじさん・・・・」
「な、なんだい嬢ちゃん・・・・?」
「同じクラスの山田に、伝えてください・・・・」
「とっととくたばれこのクソ野郎っ!!!!
うるさいうるさいって言うけどな、お前らの方がうるせえんだし
元凶はお前らなんだよ!!!!
あと女子怖~いっていうけどこの世には女性が約38億人いるんだよ!!
38億人を2文字にまとめて雑なイメージで括るなっての!!
大体お前らいつも・・・・」
「お、おいどうした嬢ちゃん、大丈夫か・・・?
って、、、脈が無いっ!?」
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