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『まだ…ここには来ないで…、あなたは…まだ生きる存在なの…ここじゃなくて…あのセカイ…にいきなさい…だから…あそこに行くの…こっちにはいかないように…いいわね…?』
と、言われて私は…目を覚ますこととなったのだった…
「ここ…は、?」
[目が覚めたんだね…本当に良かったよ…。約1週間も目を覚まさなかったんだよ…?本当に助かってよかった…。]
「そ、う、ですか…」
あ〜あ…現実世界に、戻ってきてしまったんだ…
えー…なんかやだな…
うん…、正直嫌だ…
でも、まともに真面目に生きよう…
ここでけじめを付けるか…、
いや、まだ諦めたくない…
というか…誰だったんだろう…あの人…?
喋ってた誰か…
確か…
『まだ…ここには来ないで…、あなたは…まだ生きる存在なの…ここじゃなくて…あのセカイ…にいきなさい…だから…あそこに行くの…こっちにはいかないように…いいわね…?』
って言ってたと思う…
[大丈夫ですか…?何か悩みや困ったことでも…?]
「いや…なん、でもない…です…」
[そうですか…、それならばよかったです。]
あ、入院費どうしよう…真面目に払えないんだけど…
[もしかして…入院費が払えない…と困ってはいませんか?もしそうならば僕が払いますよ]
「いや、もう、しわけ…ないですよ…、 」
[いや、いいんですよ…僕の仲間があなたに助けてもらったんですから…そのお礼として]
「いえ…、そんなこと…して、ませんけど?」
え〜?何のことだぁ〜?
何もしてない…、助けられたって何、?
助けた覚えが…一切ないんですけれども…?
え、どこで何でどうやって助けたんだろう…
てか、誰を助けたの?知らないよ…
そのお礼として…なんてそれで
あ〜…はい、ありがとうございます…なんて言えるわけがないじゃないですか…
えー…なんだったんだろう…よく覚えてない…
あ、もしかしてですけど…
人違いではないでしょうか…?
よし、一応聞いてみるだけ聞いてみよう…
「ひ、と…違い…で、は?」
[人違いじゃないですよ…、ネットで言ってたことに助けられたって言ってましたよ…?]
「ねっ、と?」
ネットって言ったら…ここしかないんだけれども…
なんだろう…え〜…?
ここでなにか助けられるようなことを書いていたっけ?
いや、そんなもの一切書いていないはず…
ん…?書いたのかな…?いや、書いていないはず…なんだけどな…もしかしたら描いているパターンなのかな…?
よくわからないけど…多分書いていないはず…
あ、もしかしてこれかな…
(死にたい人は死にたくても死ねないんだよ?)
とかそういうことなのかな…
そういうので救われたって言いたいってことなのかな…?
聞いてみるか…
「あの…、しに、たいひと、は、…死にた、くて…も、死ね、な…いんだ…よ?って、や、つ…です、かね…?」
[あ、そうそう…そういう文章のおかげで救われたって言ってたんです…。おかげでこっちも楽になりましたし…。]
「楽…?どう、いうこと…ですか?」
[自殺などで時々こちらに搬送されるんですよ、そういうのがまぁまぁ多くて…色んな意味で困っていたんです…。そんなときにあなたがその投稿をしてくれたおかけで少しは減ることができました…。本当に感謝してもしきれません…。]
「いえ、いえ…そんな、こと…ないですよ…たい、したこと…してま、せんし…」
本当にたいしたことをしていない…
私だけのおかげじゃないと思うけれど…
私なんてそんなセカイのゴミみたいなものなのに…
なぜか生きたい…って思うようになってきてしまったな…
その子にあってみたい…なんても思ってしまった…
あ〜…これじゃあ、何のために今まで死ぬことが辛くなくできていたんだろう…
今では…生きるのに必死…死ぬのが…怖い…
そう思うようになってしまった気がする…
もちろん死ぬギリギリまでは変わりなくいくことはできるのだが…
それ以上が怖くて怖くて、たまらないくらいに怖くて…死ぬのが怖くて…いつからか
ダメになってしまった…
あ〜…もう、死ぬのが怖くならないでよ…
死にたいんだろう?死なないと辛いんだろう?
あ〜あ…怖くなってしまったらもう死ぬことができないよ…
1人でいる病室でボソッと呟いた…
「ま、た…刺さ…、れた、らいいの…、にな、…」
なんて呟いてしまった…
怖くて…当分…自殺をすることができないだろうから…
何もすることがないため私はまた眠りについた…
『…』
『ぇ…』
『ねぇ…』
『それでいいのよ…あなたは生きる存在なの…あなたは…これから先ずっと生きることになる…それでいいのよ…これで…ずっとあなたはここに来ないで済むわ…ふふ…これであとは、このコがあなたに取り込めば…あなたはずっと…このコの、モノ…よ…』
「グッ…はぁ…はぁ…」
最近…こんな感じでうなされることが多くなった…
このコ…とは何なのか…その何かのモノ…に私はなってしまうと…
一体…何なのだろう…
また不思議なことが起きたな…
私が死ぬこととなんのきっかけがあるんだろう…
何もきっかけはないと思う…