続きです。乱歩さん視点。
注意は前回と一緒です。
どーぞ!
やぁみんな!僕は世界一の名探偵江戸川乱歩!僕は今太宰と付き合っていて、同棲5ヶ月目。毎日毎日可愛い太宰を見れる僕はとても幸せ者だ。さて、今日は仕事も休み!太宰とお出かけしたい!という訳で起こしに行こう。
乱「だざーい!おーきーてー!!!」
太「うう…。」
可愛い。可愛い可愛い可愛い。
ううって、本当可愛い。けど起きてくれないのはヤダ。よし、上に乗ろう。
全然起きない。なんかイライラしてきた。よし、叩こう。ぺちぺちしてればそのうち起きるでしょ。
まだ寝たいのかな。全然起きてくれない。けど僕は知ってる。これは嘘寝。太宰は嘘寝をする時、肩が少し上がる癖があるからね。よーし、太宰起きてくれないし、秘密兵器出すか。
乱「…治、起きて。」(耳元
太「ヒャァッ…!///」
え、ヒャァッって何。可愛すぎ。て言うかこの声他で出してないよね?こんな可愛い声出してたら絶対襲われる。心配だなぁ…。
乱「あ、起きた。おはよう。」
太「お、おはよう、ございます…/// あの!乱歩さん!!耳元で声出すのやめてもらっていいですか!?私が耳弱いの知ってますよね!?」
乱「うん、知ってる。けど太宰この起こされ方、好きでしょ?」
太「そ、それは…ッ///」
乱「違うの?」(耳元
太「ヒァァッ!///わ、わかりました!認めます!認めますから!!耳元で言うの本当やめてください…///」
乱「しょーがないなぁ。それより、今日は仕事休みだからお出かけしよ!甘いもの食べたい!」
太「いいですね!では準備しましょうか。」
自分の身支度を済ませ、玄関へ向かう。
太宰はもう少しかかりそうだな。というか久しぶりのデート嬉しすぎるッッッ!!そんなことを考えていたら、玄関から太宰が見えた。
乱「だざーい!準備できた?」
太「あと、トイレ行くだけです!もう少し待っててください。」
乱「はーい。」
太宰の姿勢が少し前屈みだったな…。お腹痛いのかな。ちょっと心配だけど、トイレ終われば大丈夫だよね、。
遅い、もう30分は経った。いつもの太宰ならどんなに遅くても10分くらいで出てくる。流石に待ってられない。かなり心配だ。僕は靴を脱ぎ、太宰のいるトイレに向かう。
乱「太宰?」
太「ぁ…乱歩さん…。」
声が震えている。絶対に何かあった。
乱「太宰!?大丈夫!?」
返事がない。おそらく何かに恐怖を感じているのだろう。
乱「太宰、とりあえず、出てこれる?」
太「は、はい…。」
涙目だ。顔を見せないように下を向いているが、ギリギリ見える。本当に何があったのだろう。すごく心配だ。聞いてもいいのだろうか。いや、まずは安心させるのが先だ。
乱「太宰、おいで?」
そう言って僕は、太宰の前で両腕を広げる。太宰は不安な時や苦しい時、心身に負荷がかかっている時は抱きしめてあげると気持ちが安らぐのを僕は知っている。だけど逆に、僕にはそれしか出来ることがない。だから太宰が落ち着くまで、僕はそばにいる。
太「乱歩ッさん…グスッ…ヒック…。」
乱「太宰、泣かないで。」
安心したのだろうか。緊張が解けて、涙が出てきたのだろう。太宰は珍しく、泣きじゃくった。どれだけ不安があったのだろうか。
太「…グスッ…もう、大、丈夫…です。ありがこうございます。」
どのくらい泣いていたのだろうか。
泣き疲れているようだが、何があったのか聞かない訳にはいかない。
乱「うん、よかった。何があったのか話せる?」
太「はい、。」
太宰はトイレで何があったのか話したくれた。話している最中で、また泣いてしまったが、僕は急かさずに話すのを待つ。
太宰の話は、こうだ。
軽い腹痛や頭痛を伴いつつも、薬を飲めばいいと思い、気にせずにトイレに行った。服を脱いで用を足そうとしたら下着に血がついてることに気がついた。初めてのことで混乱し、意味が分からず怖くなってしまったと。
僕はこの話を聞いて、なんとなく察した。
乱「なるほどね。それは多分、基本女性にくる生理というものだね。」
太「生、理…。」
太宰は事実を受け入れてくれるだろうか。
多分、理解はしてくれるだろうけど、心配だ。とりあえず心配なのは体調だ。
乱「体調は大丈夫?今日はお出かけはやめよう。」
太「ぇ…お出かけできないの…?」
弱ると敬語外れるんだよなぁ…。こんな時に不謹慎だけど、とても可愛いと思ってしまう。
乱「うん。生理が終わるまでお出かけはダメ。僕は必要なもの買ってくるから、ちゃんと寝ててね?」
太「んぇ…乱歩さんいなくなるの…?やだ…。」
乱「すぐに帰ってくるよ。寝てれば一瞬。ね?」
僕は小さな子供をあやすように言う。
太「わかった。ねてる…。」
乱「うん、いい子だね。」
けどかわいそうだな。あ、そうだ!
チュッ
太「ら、乱歩さ…今…///」
乱「ほら、寝るよ。」
太宰「は、はい…///」
寝てくれた。ベット黒いタオルを二重に敷き、太宰には黒い服を着せた。これからドラッグストアに向かい、ナプキンや薬を買いに行く。太宰が起きる前に、急がないと。
ドラッグストアに辿り着けたのはいいとして、どれを買えばいいのか分からない。店員に聞かないとかぁ。
乱「すみません、彼女が生理で動けなくなっちゃって。僕は何を買えばいいのかわかんなくて、教えてくれない?」
店「でしたら_______」
乱「なるほど、じゃあ、これとこれと、あとそれも。お願いします。」
店「かしこまりました。」
よかった、買えた。太宰が起きる前に帰らないと。
ガチャ
僕は静かに扉を開けて、太宰を見る。太宰はまだ静かに寝息を立てて、少し青い顔をして眠っている。本当に心配だなぁ。
乱「太宰、起きて。」
太「ぁ…らんぽさ…。」
乱「ほら、トイレ行くよ?歩ける?」
太「…。」
乱「そっか。じゃあちょっと我慢してね。」
僕は太宰をお姫様抱っこし、トイレに向かう。よほど疲れているのだろう。太宰は喋らなかったし、僕に寄りかかっていた。
トイレに着き、太宰に尋ねる。
乱「太宰、自分で付けれる?」
太宰は小さく横に首を振る。
乱「じゃあ、僕もトイレに入るよ。ほら、便器に座ってズボンと下着下げて。」
太宰はすんなり受け入れ、指示に従ってくれた。きっと回らない頭を一生懸命回して、従うことが最善だと考えたのだろう。
乱「これはナプキンと言って____」
僕はわかりやすいように簡単な言葉を選んで、丁寧に説明した。
乱「よし、これでおっけぇい!ほら、あとは薬飲んで寝てて。」
太「………。」
どうしたのだろう。
太「ぃ、一緒に…寝たい…。」
乱「! いいよ!一緒に寝よ!」
あーーー本当可愛い。
生理終わったら絶対連れ回す。
な、長かった…。
読んでいただきありがとうございました!
ネタください!!!!!!
一つもらえたので、その後になりますが、本当にネタ提供ってありがたいんですよ。
ということで、いいね、コメ、よければフォローも!よろしくお願いします!
それでは!
コメント
5件
ハートめっっっっっっっっっっっっっっちゃ押しときました!
桃さん!今回のお話も最高過ぎました😭 乱歩さんやっぱかっこ良すぎません! 太宰のためにあんなにしてくれて乱歩さんは神ですね✨ 次のお話も楽しみにしています👍