ソラ「とりあえず、最初に決めることは呼び方ですね!」
「2人もいて同じ名前だと不便です!」
ツバサ「僕が本物なのに…」
ツバサ「僕のほうが本物ですよ!」
ましろ「まぁ、こうなっちゃうよね…」
ソラ「1号さんと2号さんとか!」
ましろ (なんとも言えないネーミングセンス…)
ソラ「うーん…でも極端に名前を変えてしまうと」
「ツバサくんも困ってしまうのでは?」
ましろ「そっかぁ…」
4人「う〜ん」
4人揃ってギブアップ…というところに
ピンポーン
と音がなった
ソラ「あ、私行ってきますね」
ましろ「うん、ありがとう」
ソラ「はーい」
アゲハ「やっほー!昨日ぶり〜!」
ソラ「アゲハさん!」
「ちょうどよかった、今とても困ってて!」
アゲハ「あ、なになに〜?」
「アゲハお姉さんに任せなさい!」
と自信満々に言ってくれ、急いでリビングに連れて行った
アゲハ「わ~ぉ」
「あはは」と苦笑いしているツバサ君とキョトンとしているツバサ君
アゲハさんは不思議そうな目でマジマジと見つめた
アゲハ「それで、困りごとって?」
ソラ「あ、とりあえずどちらが本物かはわかったんですが」
「偽物にも悪意があるようには見えなくて…」
「バッタモンダーのせいじゃなかった場合とても可愛そうだし…」
アゲハ「ふむふむ、とりあえず大事にならないうちになんとかしたいのね」
「でも、偽物がどっちかわかってるなら簡単な話じゃない?」
「倒したくないならスカイランドに返せばいいんだよ!」
「きっとこの不思議なこともこの世界の事じゃないだろうし」
ソラ「なるほど!」
ましろ「アゲハちゃんすごい!」
「えへへ」と決めポーズを決め
さて、と踏ん切りをつける
アゲハ「さて帰るのはどっち?」
ましろ「えっと、こっちだけど」
と、さっきわかった偽物のほうを指すが
ツバサ「そんな…」
「僕ここにいてはだめなんですか…」
シュン…と効果音がつくぐらいわかりやすく
落ち込んでいるツバサ君が私は見逃せない…
ソラ「んぐッ…」
でもいけません、
そうなるともうひとりのツバサ君が困ってしまいます
私のわがままでは…
ツバサ「わかりましたか?」
「ということでスカイランドに帰ってください」
ツバサ「ソラさ〜ん…」
ソラ「え、えぇ!?」
「え、と…」
考えろ、私!
たとえ偽物だとしても困っているじゃないですか!
「も、もしかしたら」
「スカイランドで問題を起こしてしまうかもしれません」
「だから、私達のそばに置いておくってのはいけません…かね…」
みんながキョトンとした顔でこちらを見つめる
そうですよね…
ほんとに私、ほんとになに行ってるんでしょう…
偽物さんには申し訳ませんが、帰っていいただくしかありませんね
「あはは、すみません…」
アゲハ「いいんじゃない?」
「少年がそもそも嫌がってたら、すんなり帰ってくれる気もしないしね」
ツバサ「…わぁ!ホントですか!」
「ありがとうございます!」
喜びで手を上げた勢いで「わーい!」と喜びながら抱きついてくる
そんなツバサくんにとっさの判断ができずにドサっと勢いよく倒れ込んでしまう
ましろ「だ、だいじょうぶ!?」
アゲハ「わぉ、仲良しだね〜♪」
ツバサ「僕じゃないのに僕だから申し訳なくなって来ます…」
ソラ「でもほんとにそっくりですね」
ましろ「そっくりというか同じなんだと思うよ…」
アゲハ「てか、このままだと見分けつかないけどいいの?」
ましろ「正直そこまで困ることないよね」
「確かに」と私とアゲハさんは納得してしまいますが
ツバサ君は
「僕は嫌ですよ〜…」
と嫌がり続ける
全く同じ自分がいたらそれはそうですよね…
ソラ「じゃあ、偽物さんは鳥の方になるっていうのはどうですか?」
ツバサ「別にいいですけど…」
肩を優しく掴み私に向かって
「偽物って呼ぶのやめてくれませんか…?」
「僕だってちゃんと名前で呼んでほしいです…」
いつも以上に距離が近いツバサ君に私は少し赤面をしてしまい
咄嗟に返事をすることができなかった
ソラ「え!?…えと…」
ツバサ「ちょーと!?」
「何してるんですか!」
本物のツバサ君が今年1ぐらいの力で
偽物のツバサ君と距離を取ってくれた
そして私の前にたち守るような体制を取り
「もう、変なことしないで」
「鳥に戻って大人しくしててください」
「どうしてそんなにソラさんに迷惑かけるんですか!」
ツバサ「なんでって…それは……」
この部屋にいるみんながツバサくんを見つめ
口を開くのを待つ
「まだ言うときじゃないと思うんで秘密です!」
ソラ「えぇ!?」
ましろ「あんまりだよぉ…」
アゲハ「あはは…それじゃあ少年がその気になるまで待ってよっか」
ツバサ「はぁ…」
静かになるとツバサ君は鳥に変わり私の頭に乗ってきた
ツバサ「あ!また!」
ソラ「…別にこれくらいは構いませんよ!」
「多少の重みぐらいヒーローなら耐えれます!」
っと言ったものの
これからが心配ですね…