OD表現あります⚠
セリフはありませんがモブ女さん出てきます⚠
苦手な方はお控えください
ウソだ。
いやだ。
嫌だ嫌だ嫌だイヤダ。
僕以外好きにならないで…。
「はっ、」
目が覚める。
全身びっしょりと汗をかいていて不快感を覚える。
嫌な夢を見た。
とうに昔のことなのに今でもたまに夢に出てくる。
汗をかいたので着替えようと毛布を剥がすと、隣にいる人物に気がつく。
すやすやと寝ているそいつは若井。
昨日色々と世話をしてもらった記憶がある。
「ぅ、っ」
先程の夢を思い出し吐き気がしてきた。
ここで吐くのはまずいのでトイレに駆け込む。
「ふぅ…、」
この吐き癖も治したいと思っているがトラウマを克服することが出来ず治したくても治せない。
原因は分かっている。
若井だ。
若井が僕のそばから離れそうになると不安になって吐いてしまったり薬に頼ってしまう。
でも、それのおかげで今はずっとそばにいてくれる。
だけど、若井が優しいのは僕にだけじゃない。
その事実に目を逸らすことが出来ない…
僕だけでいいのに。
あの時の事、もう思い出したくないのに…
嫌な思い出はずっとまとわりついてくる。
この時期になると特に、。
あぁ、ヤダ
思い出したくないのに、っ
あの日はもうすぐで春が始まりそうな、そんな日だった。
家でだらだらしているとスマホが鳴る。
出てみるとそれは若井だった。
彼は何やら真剣な声で「話があるから来て欲しい」と、待ち合わせ場所だけ伝えて電話を切った。
何か胸騒ぎを覚えたが気づいていないフリをして僕は待ち合わせ場所のカフェに向かった。
そこには既に若井と涼ちゃんが座っていて、、
もう一人、
若井の隣に女の人がいた。
この後に起こる出来事は安易に想像できた。
でも、違うと信じた。
若井は、僕以外見たりしない。絶対。
でもそんな願いは虚しく若井の言葉で崩される。
「俺、この人と結婚する。今日はそれを伝えたくて。」
いつになく真剣な若井の顔。
これは現実だといやでも分からせてくる。
驚きと絶望
次にやってきたのは嫉妬心
なんで、?
僕の方が若井と長くいて、
僕の方が若井の事よく知ってて、
俺の方が、
若井を先に好きになったのに、
1番好きなのにっ、
彼女がいた事は知ってた。
公にはしておらず内密に付き合っているということは以前若井から聞いていた。
でも、活動のこともあったし若井があまり彼女を優先している素振りがなかったのですぐに別れると思っていた。
でも、違った。
若井は俺が思っていたよりずっと、彼女を大事にしてて、
俺なんかより彼女が大切で、、
結婚したいくらい、、ソイツの事が好きでっ、
言葉では表せないほど醜く黒い感情が俺の胸を埋めつくした。
気がついたら家にいて、
俺は薬を取り出し、乱暴に手のひらにのせると一気に体内へ放り込んだ。
頭がふわふわする。
ねむたくなってきた
夢をみる
幸せな夢だった
若井がずっとそばにいてくれる夢
あぁ、
なんでこうなっちゃったんだろ。
「ん、」
目が覚める。
昨日とは違う天井。
狭い部屋。
でも、どこか懐かしい。
ここはどこだ?
あの世ってこんな感じなのか?
イメージと全然違うな、
ぼやけている頭でそんなことを考える。
ピンポーン
次の瞬間聞こえるはずのない音で覚醒する。
は、?これ、家のチャイム?
家というのは今住んでいる所ではなく、実家の方。
なんで?
部屋を見渡すと昔使っていたギターや散らかっている机。
どれも懐かしいものばかり
まだ、夢の中にいるのかな、、
とりあえずリビングへ向かう。
そこにいたのは記憶より若い母がいた。
やっぱり昔の夢でも見てんのかな。
「元貴起きたの?若井君今日も来てくれたわよ。」
若井、?
最期の夢にまで出てくるなんて
どんだけ好きなんだよ…
ドアを開けると学生時代の若井がいた。
「元貴〜!学校行こ!」
無邪気に笑いながら語りかけてくる。
あ、やばい泣きそう。
先日の1件を思い出して涙が出そうになる。
そんな僕を見た母が心配したように僕の代わりに若井の誘いを断った。
はやくこんな夢から覚めて地獄にいきたい
自分の頬を強くつねる。
痛い。
いたい、?
ゆめじゃない、?
どうゆうこと、?
なんで、過去に戻ってんの?
僕、タイムスリップした、?
ははっ、
神様は優しいなぁ
こんなゴミなクズ野郎にチャンスを与えてくれるなんて。
もう二度と
同じ誤ちはしない。
絶対に
長すぎてごめんなさい。
コメント
3件
同じ誤ちはしないって、過去に戻ってた大森さんのセリフだったんですね…凄すぎる… うわぁ、大森さん、若井が女の子と付き合わないようにするのかなぁ…それともまた別の… 考察が止まらない…続きめちゃくちゃ楽しみです…!!
急展開過ぎてビックリですね。ごめんなさい🙏