TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

【参加型】吉田武史、再び闇へ

一覧ページ

「【参加型】吉田武史、再び闇へ」のメインビジュアル

【参加型】吉田武史、再び闇へ

第26話 - 第21話　報酬系

214

2025年02月25日

#一次創作

#SUBくん

#参加型

#さんかがたぼしゅう

SUB（フォロバ）

シェアする

この作品はいかがでしたか？

214

SUB（フォロバ）

プロフィール

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール

テラーノベルのスクリーンショット

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

ホーム

検索

通知

本棚

霧島の身に危険が迫ったその瞬間、会う男はその場に現れた。

吉田武史だ。

かつて「最強の殺し屋」と呼ばれた男が、その冷徹な目で周囲を見渡す。

「霧島、逃げろ。」

霧島は微かに頷き、武史の言葉を信じる。

武史はかつて、あらゆる任務をこなしてきた。誰もが恐れたその存在は、今や表から退き、静かな生活を送っていた。しかし、これだけは許せなかった。霧島が狙われ、彼の命が危険にさらされることは、絶対に受け入れられなかった。

「俺がやる。」

吉田武史の冷徹な瞳が、敵を捉える。その目に迷いはない。ライアの動きが激しく、死神のように周囲を翻弄している中、武史はその速度と戦闘力を見極め、動きを予測する。

「ライア、覚えておけ。お前にとって一番大事なものは、命じゃない。」

武史は瞬時にその動きを切り替え、ライアに向かって迫った。

ライアが気づいたとき、既に武史は近づいていた。その瞳に映るのは、冷徹に自らの命を捨てて戦う男の姿だ。

「――！？何だ、こいつは！？」

ライアはその異常な速さに目を見張った。武史は迷わず、ライアの脳へ致命的な一撃を与えるため、標的を決めていた。

「俺は、無駄な殺しはしない。」

武史はナイフを突き刺し、ライアの報酬系――脳の言うなれば「欲望」を司る部分を傷つける。それにより、ライアの戦闘能力が一気に衰える。

「――ッ！」

ライアは目を見開き、思わず手を頭に押さえたが、その動きはどこか遅く、狂ったように震えていた。

「お前は、もうここで終わりだ。」

武史はそのまま引き際を決め、後退を始める。霧島が背後にいることを確認すると、再び彼を守るため、あえて戦場を抜け出す。

霧島はその一部始終を見ていたが、動くことなく武史に背中を預ける。

「帰るぞ、霧島。」

武史は静かにそう言い、霧島とその場から撤退を始めた。

ライアは呆然とその場に立ち尽くし、自分の体内で狂っていく感覚を感じていた。

「――俺は…こんなことされるためにここにいるわけじゃない…。」

その目がじわりと血走り、周囲の景色が歪み始めた。だが、ライアはその場から動けず、ただ無力感だけが広がっていた。