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_ 2日目
夕焼けの空が今日という1日を閉じようとしていた時 . 彼女はカフェの窓際の席に腰を下ろした 。
昨日から始めたあの秘密の儀式 。今日はどんな言葉が生まれるのだろう . カフェラテを片手に持ち . ゆっくりと喉にカフェラテを通した 。
行き交う人達は皆 、自分自身の物語を背負い . 自分の目的地に向かう 。
そんな喧騒の中 . ふと心優しいおばあさんの声が耳に入った 。
おばあさん 〔 無理せんでいいんやで . ゆっくり落ち着いて 〕
優しいおばあさんの声が . 疲れた顔をした様子の奥さんにかけた言葉だった 。
それは長年付き添った2人の間に流れる穏やかで深い愛情がこもっていた 。
-?〔 今日の私の胸の中に広がった言葉がこれだ 〕
そう思い私は慣れた手つきで万年筆を手に持ち ノートの頁に万年筆の先を滑らせた 。
〔 経験した人だからこそ 同じような場面に出会った時相手に寄り添うことが出来る 〕
今日は心を穏やかにし 、スラスラと万年筆を滑らせた 。
そして私は万年筆 ノートを片手に持ち 、お金を払ってカフェを出た 。
もうすこしでオレンジ色の街が少し暗くなる 。
それまでに家に帰ろう 。そう思った
家に帰ると 誰もいないのに私は
〔 ただいま 〕
と声を上げた 。
今日も素敵な1日だった 、そう思いながら用事を済ませベッドに入る 。
_ これはきっとまた明日も 、明後日も続く 。
〔 明日はどんな言葉が出てくるだろう 〕
_ そう呟くと静か目を閉じ 私の物語の2話を終了させる 。