※先輩後輩
※学パロ
sypくんの一人称についてアドバイスもらったからそれに沿って書いていくぜイエイイエイイエイ
アドバイスありゃとです!
夜。街には静けさが行き渡り、遠くの方で車の風を切る音が聞こえる。時計の音がカチリ、カチリと暗い部屋に響く。
時刻は22時過ぎ。
いつもはゲームを起動する手は何よりも軽いはずなのに、今はこの人生史上1番緊張していた。
いや、もう今日は体調が悪い、って言ってゲーム参加しないでおこうか。いやー……けど……あー、……いや……
ネットでの大好きな先輩としての扱いと、クソ先輩としての扱いと、この2つが感情を行き来して悩んでしまう。
PCを見るのが怖くて、布団にうずくまる。
ボーッと天井を眺めていると、視覚現象か、黒いモヤが広がっていって、それがどこか嫌で、布団を顔の上にも被せる。
ただの俺の勘違いかもしれないし、いや、けど……どうしても、この認めたくない現実が現実味を帯びてしまっていて……あーあ、なんでこんなことに。
悩み続けてベッドの上で無意味にゴロゴロしていると、突如スマホがブーッとバイブレーションを鳴らして揺れる。手だけを伸ばしてスマホを手に取り、暗い部屋には無機質なブルーライトの明かりが広がる。ロック画面にはDiscordからのDM通知。
宛先は……コネシマ先輩。
どうやらログインしない俺を心配したらしく、『ショッピ、大丈夫?』という文字が見える。
驚いたものの、ついいつもの癖でDiscordを開いてしまう。
kn『ショッピ、大丈夫?ゲームログインしてないけど……』
俺を心配する文面。既読してしまったなら返さないといけないと思い、手汗のひどい震える手で文字を打ち、一息吐いて送信マークをタッチする。
syp『大丈夫です、ちょっと色々考えてて』
送信した途端力が抜けて、はぁっとため息が出る。
たった一文打つだけでこんなにも労力がかかる。
これからどうするんよ、俺。
kn『ショッピがゲームせずに考えるとかよっぽどやんww』
syp『そうっすか、?』
kn『ショッピって暇になったらゲームしてるやん。何日も連続させることもあったし』
そんな廃人みたいに言わんといてくださいよ、先輩。俺、そこまでやし。
そう打とうとした矢先、新しい通知が舞い込む。
kn『何があったん?良ければ聞くで?』
ピタリと、時が止まる。
い、いやいやいやいやいや……そんな、
本人に言うとか……言ってもらえんのは、嬉、しい……けど、
kn『俺じゃ……信用ならん、?』
あぁっ、もおッ!!!!ネットでの先輩なら何かと頼りたくなるし話したいと思ってしまう、っ……あのクソ先輩やって分かってんのにっ!!!俺じゃ信用ならん?、とかさっ!!そんなん言われたら相談するしかなくなるやんマジでっ!!!!!
syp『打つの怠いんで、部屋作ってもらえませんか?』
kn『分かった〜』
あー、送ってもうた……あー……やめといた方が良かったかも、あー……
少ししてからルーム招待通知が来て、ルーム参加をクリックする。
kn『あ、っ!ショッピ!!』
syp『……先輩、』
いつもの溌剌とした、威勢の良い声。機械越しで少し声がこもっているけど、この声は……うん。
なんで俺は今まで気づかんかったんやろ。というか、このクソ先輩も気づいてないんちゃうん?だってあの人、意外に鈍感やし。それに気づいてたら言ってきそう……
え待って、先輩も気づいてないん??うわ、なにこの状況。怠ぅ……
kn『あー、で、相談……って、?』
syp『あ〜……えっ……と、』
少し、考えて。
やっぱり、言わない方が良い気がする。
あっちに勘付かれたら、終わりやし。
syp『やっぱ……大丈夫です。解決、できそうな気します』
kn『そう……か、……あ、ほんならさ』
マイク越しに、ごくりと唾を飲み込む音が聞こえる。
kn『俺の悩み……というか、相談、というか……聞いてくれん?』
syp『先輩の?』
kn『おん』
……意外やなぁ〜。クソ先輩、悩みとか全くなさそうやもん。やって、なんでもいけるし。
syp『まあ、良いっすよ』
kn『ほんま!?ありがとっ』
クソ先輩の、犬みたいに笑う姿が目に見える。
kn『俺さ〜……好きな奴おるんよ』
syp『……え』
さぁっ、と。隙間風が頬を撫でた。
胸が小さな針で抉られるように、チクリチクリと痛む。
……痛む、?
kn『告った方が……ええんかな?』
syp『ぇ……と、』
kn『告られんの迷惑、とか言うやん』
そんなの、先輩に告られるとかクラス女子は大喜びするんやないんすか。現に、振る人なんていないでしょ。勝手にしたらどうですか。
どこかモヤモヤして、投げやりな言葉が頭に飛ぶ。
まあ、本人に言うわけないんやけど。
syp『ゃ……迷惑じゃ、ないやないんすか』
kn『そか、!!ありがと、ショッピくん!!』
ありがとうという言葉が普段なら嬉しいはずなのに、どこか痛くて、どこか苦しくて、どうやら甘すぎる蜜は俺には合わないようで。
あーあ、先輩に彼女でもできたら学校中で話題なるんやろうな。
まあ別に、先輩のことなんてどうでもええし。なんなら、嫌いやし。彼女でもできたら俺にも執着せんなるやろ?な?好都合やん。好都合……
心臓がドリルでえぐられるかのように、ぽっかりと穴が開く。何かを必死で堪えて、喉あたりがずきずきと痛い。
syp『……あ、そろそろ落ちます』
kn『え、あ。分かったわ!』
ブツリと、スピーカーから聞こえていた音が切れる。
連絡をする前もあんなに苦しかったのに、今となればもっと苦しい。
窓の外を見ると外は真っ暗で、月は出ていない。ああ、今日は周期的に新月か。
ただ涙がこぼれ落ちる前に、布団にうずくまって寝てしまった。
鏡の前に立って、髪を適当にくしでとく。案の定、目は赤く腫れている。
ただ自分でもよく分からない感情が気持ち悪くて、朝もロクに食べられなかった。
重たい扉を開けて、学校に向かう。
外に出ると、冬を感じさせる風が冷たくて、それで……
kn「あっ!ショッピ!!!」
syp「せんぱ……っ!?」
空気の読めない明るい笑顔が、心で闇鍋のようにぐるぐるとかき混ぜられる。
kn「どーしたん、!?目ぇ赤いやん」
syp「ぃや……なんもないっすよ」
先輩は心配してそうな目でこちらを見つめる。それから思い出したかのように口火を切り出す。
kn「あっ!せや!!ショッピにさ、言いたいことあるんよ」
先輩は、水色の瞳を歪ませてニヤリと笑って、言った。
kn「俺な、ーーーーーーー……」
部長は心無いです。
簡単には告りません(())
頑張れば学年一と世界線一緒にできるんじゃね?と思ってますがどうなんだろ?大先生と部長が仲良いのもあっちの物語にあったし。。頑張ればですけど。
なんか展開早いけど直し方が分かんないよ。。。どうやったらこの違和感は消えるんや。。。。
閲覧ありがとうございましたー!
コメント
2件
ほんとめっちゃ焦らしますね!?!?!? 確かに言われてみればknさんは心無いですね……(((((( もうほんと作る小説全部が好きすぎます︎!!!!!!!!!!! 次回楽しみにしてます!!