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第一章研究施設からの逃亡
第一話
神を創る為の研究施設
こんにちは俺の名前はイヴラ・サテライト
呪いを受けた人間。
正確に言えば..元人間。
俺は人を神にし..世界を救うために10歳以上の身寄りのない子供を集めた研究施設の
実験体18254
【デュラハン】の実験体。
そのせいで俺は頭が取れるようになっている。
癪だが研究員に貰った首固定首輪を付けないと俺の首から頭までが取れる。
俺は早く人間に戻りたい。
なんでもするから..
人間に戻らせて..
「こんな呪いは要らない..」
早く呪いを解いてくれ
これはそんな俺の思いを叶える為に呪いを解く方法を探す物語だ。
待機室
「イヴ。」
青年が話し掛ける。
その青年は髪や肌が白く、瞳は青くオレンジ色のマフラーをつけ..そして
『少し透けていた』
「アス..」
「また注射打ったとこ傷付けてるね。」
ギクッと上手く隠していたつもりの傷に触れられた。このアストラ・トリストは実験体12575【ゴースト】である。
「アスも前より透けてる..大丈夫なの?」
「へーき..傷見せて」
「俺は大丈夫だよ!..」
アストラのゴーストの元は死者だから時間が経つにつれ透けて行く。やがて完全に消えた時はアストラがこの世からいなくなる時だ。
ゴーストはすぐ消えるでも数十人犠牲にして成功したのがアストラ・トリストだった。いつも一年以内に消えているゴーストの実験体たち、だがアストラは例外だった。ゴーストの因子が適合し..100年以上生きられている。かくゆう俺もデュラハンの因子が適合し現在90年以上は生きている。
ゴーストが作られた理由は『神』を創る為に必要だからだ。神は死者の世界..あの世ではないと会えない。だから死者を作り死者は現世を生きれる事を研究していた。その結果成功したのが..いやしてしまったのがアストラ・トリストである。その為研究員は現在神の因子を作っている。多くの犠牲を出して。ある子供は急死。ある子供は焼死。ある子供は衰弱死。ある子供は震死。ある子供は窒息死。全ての子供が犠牲になっている。
「ありがと..アス」
「気にしないで..」
「おい実験体18254実験の時間だ。」
1人の研究員が伝えに来た。また注射の時間か..と感情が消えたかのように真顔になる。
「はい」
「イヴ..無理しないで」
「分かってる。安心して待ってて!」
「うん..」
「早くしろ!実験体18254!」
「すみません今行きます。」
「イヴ..」
そこには悲しく友達の名を呼ぶアストラ・トリストただ1人が涙目で残っていた。
研究室
ブスッと注射が刺される音がする。この注射は因子を拡大させる効果を持つ薬が入っている。
「ぐッあ゛ぁ゛ああ゛あ゛ッッ」
「い゛だい゛よ゛ぉ゛ッ」
尚この注射を打った場合最も因子を取り込む部分に痛みがある。イヴラの場合それは
「あ゛だま゛じぬ゛ぅ゛ッ」
頭だった
「あ゛あ゛ぁ゛あ゛ああ゛ッッッ!」
目から涙が溢れてくる。「だ゛ず げで..」と助けを求めるも研究員達は2本目を用意していた。部屋には注射を打つ研究員。外には中の様子を記録する研究員。ここには救ってくれる大人なんていない。信じられるのは同じ境遇のアス達だけだ。
「あ゛ず…ぅ」
「これで終わる部屋に戻せ」
「「はい 」」
研究員の声が聞こえる。でも頭に入ってこない。意識が飛びそうだ。
待機室
ドアが開きイヴラが入ってくる。
「イヴ大丈..」
と同時にばたんと倒れた。
「イヴッッ!」
「イヴッイヴッ大丈夫ッッ?」
必死に呼びかけるアストラは今にも泣きそうな目つきをしていた。
「ゔぅ..」
「イヴ..!生きてる..」
「あ..す…」
「良かったぁ..」
「ね..る..」
「分かった。一緒に寝よう。」
「ん..」
そしてイヴラとアストラは眠りについた。
イヴラ
アストラ