【第1話】
主の癖がいっぱい詰まっております。
・嘔吐
・流血
・暴力
・受け攻め逆
等々ありますので、地雷の方はさいならして下さい。
omr×wki
です
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈wki side
「はい、これお茶ね、熱っついから気をつけてよ?」数分前、元貴がお茶が飲みたいと言っていたから入れてみた。
「んー、さんきゅ」
ソファで携帯を弄りながら目も合わせず、熱いお茶が入ったコップを手に取る。
ふー、ふー、と冷ますわけでもなく、すぐさま口に流し込んだ。
案の定、
「んあっち!あっっっつ!」
「あー、あー、だから言ったのに、話聞いてなかったでしょ、」
(最近いつもこうだ)
「聞いてた聞いてた、僕、結構猫舌だから」
(絶対…とまでは行かなくとも、聞いてないだろ。)
元貴に対しての呆れの感情が膨らんで行く。
はぁ。と言う溜息をつき、元貴の膝の上に零れたお茶を布巾で拭う。
「あー、ごめんね?」
ご機嫌取りどうも。
正直言って迷惑だ、
「……若井、来て」
「(はぁ、)もう、何?」
チュ
「……?どした?元貴?」
突然の元貴の行動に驚きを隠せずに居ると、
「んふふ、かんわいい、若井ってさぁ、人を狂わすの上手だよね…」
「は?言ってる意味が一言も理解出来ないんだけど」
半ギレ状態で眉間に皺を寄せ、そう応えた。
と言っても、ちゃんと胸はドキドキしてしまう。
さっきまで合っていた目線も、既に携帯の方に吸い寄せられていた。
家事も、ある程度はしてくれるし、最近は結構穏やかで落ち着いた日々を送れている。
でも、一時期は酷かった。
急に元貴が腹を殴って来たり、頭のこめかみ辺りを記憶が飛ぶまで殴られたりなど、元貴じゃないんじゃないかと思うくらい酷い時期があった。
(急に情緒不安定になって来るんだよな…)
それがトラウマで、今でも少し怯えている。
「ねぇ、若井、そういやぁさ昨日、どっか行った?」
「んぇ?いや、特には、ああ、駅まで行ったかも」
「ふーん、なんで行ったの?」
「人に道を聞かれたから、駅まで案内してあげたんだ、……浮気してないからね?」
恐る恐る否定する。
「そうだよね、若井はそんなことしないもんね…」
携帯を机に置き、ソファから立ち上がって不敵な笑みを浮かばせながらズンズンと俺の方に歩み寄ってくる。
「手なんて繋いでないよね」
その低音に背筋が凍った。
「…、ナンパ…されて、こ、断ったよ?でも手繋ごうって言われちゃって、それもちゃんと断った、でも、無理矢理で…」
「その子何歳?」
「……聞いてない…でも見た感じ20歳くらい?……かな、」
言い終わる前に、頭に激痛が走る。
「……若井?お前さ、この女が、若井の事狙ってる可能性だってあんの。分かんない?」
と、何処から取ってきたのかは不明だが、そこには、遠慮がちに女と接している俺と、遠慮なく手を繋いでくる女が写った写真だった。
「元貴!ちがう!ほんとにただのナンパだって、断ったし、良いじゃん…なんに嫉妬してんの……?」
殴られたことによる衝撃で、手の震えが止まらない。
気づけば俺は座り込んでいて、元貴のことを見上げていた。
相変わらず元貴は、笑いながら俺の事を見下ろしていた。
ガッ
キュウっと喉が締まる。床に仰向けで首を絞められ、元貴が笑っていた。
「…このまま、喉仏奥に押し込んでも良いんだからね?」
「……あ、ご、ごめんッ…」
段々と元貴の顔が苦しそうで、悲しそうな顔に変化して行った。
次第に首を絞める力は増していき、意識が朦朧としてきた時に…
「俺だけ…見てよ…」
力のない掠れた声だった。
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コメント
1件
エ…最高すぎて言葉が出てこない😭