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いつからだろう。 こんなのになったのは。
自分に刺さる雨の寒さにも見ないふりをして、泣いてるのかも分からずにひたすら走るのは。
走り続けていたら、洞窟に着いて、雨宿りも兼ねて入った。
おばあちゃんが言ってた。
「神様はいつも人を助けてくれる」って。でも私はない。
なのに今はそれにしか縋ることができない。
無力な自分に絶望した。
『神様は結局助けてくれないんだね』
今までずっと親に強制されて生きてきた。誰も私を見てくれない。
こんな生きにくい世界なんて、神様なんて、嫌い。
「そんなもの、まだ信じてんの? 」
声の方を振り向くと、翼がある天使みたいな人。
『あなたにはわからないですよ』
そうだ。誰もわからない。私の気持ちなんて
「…ならさ、教えてよ。」
『…は?』
思わず声がでた。何言ってんのこの人?会ったばかりの人に。
「私のことも教えるからさ。私も欲しかったんだよね、理解者。」
理解者。それはいいかも、とふと頭によぎった。でも所詮分かるはずない。そんなことを思いながら彼女の話を聞いた。