コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
彼女はノアというらしい。いわゆる堕天使で、ちょうどさっき天界から降りてきたらしい。
『ふーん。で?なんでノアさんは堕天使に?』
私がそう言うと彼女はポツリ、ポツリと話し始めた。
「私さ、妹がいるんだよ。エリザベスっていってさ、何でもできて可愛い自慢の妹だよ。
でも、私の存在価値が分かんなくなった。
誰も私を見てくれない。だから堕ちた。
アンタも同じ?」
『まぁ、そんな感じ…私、魔法すら上手く使えないし』
少しの沈黙。怖い。ノアさんも私から離れるような気がして。
「……ならさ、私が強くしてやるよ。」
「…何言ってるんですか。できないでしょ。無理にしなくてもいいです。」
またしても沈黙。
『はぁぁぁ?!そっちが何言ってんのよ。私、元天使な訳だし!強いし!』
『あ、そうでしたね。忘れてました』
そう言うとノアさんは呆れたように返してきた。
「…そうね。まずは礼儀がなってないその口から叩き直してあげるわ」
『え?歳、近くないの』
すると、またノアさんは少し怒ったようにに言った。
「私これでも420歳よ!年上を舐めないでくれる?」
『私と400歳くらい違うねー。おばあさんじゃん笑。天使って老けないんだ…』
「おば…!言ったわね?!アンタほんとに失礼ね。まぁ、でも笑ったらいい顔じゃない。明日もここ来なよ。私、居るからさ」
このやり取りから少し自信が持てたのは内緒。明日が久しぶりに楽しみになった。