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〜誰もいないセカイ〜
「ここは?」
目を開けると、何もない場所にいた。
少し遠くで、灰色の髪を二つに結った少女が歌っている。
こんな不気味な場所にいるのは嫌だ。
早く帰るために、その少女の方へ走って行った。
少し走って行くと少女は私に気付いたようだった。
「やっと来たんだね」
少女に声をかけられる。
「あなたは誰?ここは・・・」
そう言いかけたとき、私が走った来た方から足音が聞こえてきた。
振り返ると、4人が走ってきていた。
皆んな同い年くらいで、茶髪のショートヘアの人やジャージを着た人など、様々な服装をしてい た。
4人は慌てた様子で少女に話しかけていた。声から察するにニーゴのメンバーだろうか。
「なんでuntitledに戻っているの?」
「他の皆んなはどこへ行ったのよ。」
そんな質問をしていた。
「皆んな、落ち着いて。」
少女が口を開く。
「まずは白に説明しなくちゃ」
そもそも、私はこの場所のことがわからない。
ニーゴのメンバーが質問していることもなんなのかわからないので、説明がやっとされることに安堵した。
「私は、ミク。そして、ここはセカイ。セカイは想いでできてる」
セカイ?想い?ミクがなんでここにいるの?
「想いを見つけたら歌が生まれるから、私は想いを見つける手伝いをしているの」
「次は皆んなの番」
ミクはそう言って、ニーゴの皆んなが聞いていたことの説明を始めた。
「白が来て、前の想い・・・“悔やむと書いてミライ”とは違う想いができた。
皆んながその“違う想い”を見つければ、前の想いも、リンやKAITO達も戻ってくる」