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《 過去が引き止める彼と振り払う彼 》
コネシマ ）ショッピ
屋上でフルートの音を奏でるショッピに話しかけた 。
ショッピ ）なんすか
コネシマ ）お前何考えてるん？
ショッピ ）…は？
別に何も
コネシマ ）嘘つけ…
お前はいつもそうやん
お前が中1の時から、あのオーディションの時からずっと、
オーディションとかになるとお前は苦しそうなんや
怯えてるようにも…
2年の時は良かったとして…まぁ、大丈夫やろうけど
今年、お前1年やろ
だから、絶対ろくな事考えてない
ショッピ ）なにを、わかった気になって…
なんでもえぇやろ
なにも考えてません
とりあえず終わらせたい。それだけです
コネシマ ）信じるからな
ショッピ ）どうぞご勝手に
ショッピは踵を返し、フルートを優しく、でも力強く握って 走って去っていく。
コネシマはそれを見届けるしか無かった。
シャオロン ）ロボロ！一緒に練習しようや！
ロボロ ）おん。えぇよ
シャオロン ）思い出すよな…思い出したくないけど、この時期になると
ロボロ ）嗚呼…
シャオロン ）お前はよう勝ったわ
《 過去 》
今の2年生が1年生の時。
グルッペン ）それでは、オーディション結果を発表するぞ！
… 〜〜。
ユーフォのソロはロボロに担当してもらうとしよう。
同級生 ）！？
シャオロン ）ロボロ！すげぇな！
キラキラ輝いた目で見つめた。
同級生 ）先生！なんで先輩じゃないんですか！
最後なんですよ！
グルッペン ）最後？知らないね
オーディションは実力だろう？
違うかい？
同級生 ）でも！
ロボロ ）なんや。先生を侮辱するんか？
なんで俺が選ばれたか、そんなの分かってるやろ？
先輩より、俺の方が上手いからや！
同級生 ）ｯ！！あんたね！！
自惚れるのもいい加減にしなさいよ！！
先輩 ）やめて！
同級生 ）先輩がどれだけあんたに気ぃ使ってくれてると思ってんのよ！
それを！
シャオロン ）やめろよ！
先輩 ）やめて！
もう、やめて…
《 終了 》
ロボロ ）…負けてられるか
今年はソロはないけど、負けへんよ？
シャオロン ）そうやな！
