TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
シェアするシェアする
報告する

「ヅラさ?初期から言ってるよ俺……」


白い天パに片肌脱ぎされた着物を着た坂田銀時が真剣な眼差しで言う。


「俺も未来の為を思って言ってるんだ。そればかりは譲れない。」


長髪にきっちりとした身だしなみの男桂小太郎も同じように言い。


「未来のため未来のためって…何度言えば気が済むんだお前は…!」


今にも掴みかかりそうな勢いで声を少し張り


「貴様こそいつもいつも!少しはあの頃に戻らぬか!先生のた」


桂が言いかけた時、銀時が桂を殴り飛ばしてしまう。


「あの人はもう居ねぇんだ!いつまで引っ張ってんだ!いい加減に目覚めろ!」


桂も起き上がり際に座り銀時を睨み。


「目が覚めるのはどっちだあの方を奪い、それなのにのうのうと生きる幕府。あまりだとは思わないか。」


立ち上がり、眉間に皺を寄せた銀時と数秒睨み合い。


「幕府がどうこう、もういいよンなの。幕府のせいで失うなんざ、もう懲り懲り。」


頭を掻きながらイラつきを隠さず、呆れたように言い。


「おめーを正気に戻したらこのまま宇宙行って高杉も正気に戻すつもりだ」


「過去にあったあの出来事を他所に、高杉も正気に戻して何を無くさないようにするつもりか。」


桂が冷えた眼差しで銀時に近寄り。


鋭い音と共に殴り飛ばし。


「バカかお前は!この世は守れなければ奪われる!そんな世の中を綺麗にしようと!」


「じゃぁお前は!」


頬を抑えながらフラフラと起き上がった銀時が声を荒らげ。


「お前はあの人の二の舞になってもいいとでもいうのか!」


その後いくらかかっただろうか。己自身分からない。




「銀さん、ダラダラしないで、ほらジャンプ戻してきますよ。」


眼鏡男志村新八が、銀時の顔に乗っかった開かれたジャンプに手をやろうと伸ばすが。

ジャンプをつかみ、取らせないようにし。


「あっ、読んでる途中ならなにか紙挟んでおきますから。 」

「いい、俺がやる。」


新八が軽くため息を着くとソファーに座っている酢昆布娘、神楽が口を開き


「銀ちゃん私が起きてからこうネ。珍しく早起きして」


「え、嘘この銀さんが?」


新八が妙に驚いた顔で神楽の方を見る。


「ってそれより銀さんいい加減ジャンプを」


新八が銀時からジャンプを取り上げ。


「あっ…」



ジャンプその下は驚きでしか無かった頬を中心に殴られたような痕が着いていた。

口が塞がらなかった。

それは神楽も同じだったようだ。

思わず口からこぼれた。


「…何が…あったんですか…。また、無理をしたんですか…?」


『また、無理をした』その言葉に反応したのか、血管を浮かび上がらせ。


「……別に。ヅラと少しいがみ合った。 」

怪しかった、その言葉を聞いて新八は木刀に目をやればヒビが入っている。

刀とぶつけあったのだろう。


「……銀さんなんかもう知りませんから。勝手に野垂れ死ねばいいじゃないですか。」


新八自身、そろそろ銀時の身勝手なる無理や行動には頭に来てたのだろう、 走って万事屋を出た。


__何故アイツ新八がキレたのか。


その疑問が胸によぎりながら神楽の方に目線を移す。


「なぁ、おめーはキレたり出てかねぇのか?」


「…別に私まで出てったら銀ちゃんホントに野垂れ死ぬヨ」


神楽はそう答えると定春の方に行き。


「定春〜!散歩行くヨ〜!」


_さっきの返答に少し驚いた自分がいる。





「…昨日は銀時あいつとやらかしてしまった。」


腕を組みつつ正座した序盤にでてきた男、桂小太郎が気難しい顔をして

彼のペットにして謎宇宙生物、エリザベスを前になにやら話している。


「俺の防戦一方だったが、俺はあいつに酷いことを…いいや!アイツだって酷かったんだなんだあのだらけっぷりは。」


少しキレ気味の口調で言う桂にエリザベスは少し心配したようなプラカードを見せ。


「ああ、すまないエリザベス。愚痴に付き合ってもらって。」


一旦桂は一呼吸を置き落ち着いた。


「…だがアイツの言う高杉をあの過激派から戻すというのは一理…」


顎杖をつき考える。


「…暗い雰囲気だな」


何を思ったのかは考えた。


「そーだゲームをしよう!」


『END』


エリザベスがプラカードを出す


「あっちょっ終わらせないで!?シーン変更まだァァァ!!!」




船内、流し着をした怪しい雰囲気をかもちだす男が窓際に座っている。

そう、その男こそ先程のシーンから話題に出ている[高杉晋助]という男である。

そしてその横にいる金髪の女[来島また子]。


_晋助様は今日も…今日も…美しィィィ!


また子は現在内心荒ぶっているのである。

その時、ドアが乱暴に開けられた。


「晋助、このような者捕まえたが如何致すか。」


サングラスをかけたクールな男、河上万斉、彼が何かを捕まえたらしい。

万斉が放り出した者はいかにもみんなのイメージする在り来りな海賊である。

眼帯、帽子、フック型の手。


「いや在り来りじゃないっすか!宇宙よりも地球の海にいるべきやつっすよ!?」


思わず突っ込む。

だが万斉の顔をよく見ると1つ傷がついている。


「万斉先輩?顔に傷が」


万斉は顔の傷に触れてこちらを見て言う。


「他の者も居たがそやつらは逆らう故細切れに。だがこやつは使えると思い生け捕りに」


_いや、万斉先輩、アンタ何サラッと怖い

    こ とを。良くもまぁ真顔で。

すると横に居た高杉が


「縛り付けておけ、アジトを聞き出して叩き潰す。世界を壊す障害にもなりかねねぇ。」


そう、高杉の目標は腐った世界をぶち壊すこと。それを叶えるがベく同士が集まってこの組織、鬼兵隊が出来たのだ。





さて、生け捕りを縛ろう、その時だった。

万斉は何を察したかドアから生け捕りを掴み離れた。


「…今度は仲間ではござらぬ様。」


そのつぶやきが聞こえ高杉も何となくだが察した。


「久々の祭りっていうワケか。春雨でもなけりゃ、バカどもでもねぇ。」


高杉は立ち上がりドアの方に向いた。

それに同行するようにまた子も銃を取りだし万斉も刀を構える。


「いいや、バカか。俺らにかかってくるバカどもめ。」


高杉がそう言ったあとだ。


「宇宙海賊!霜月参る!」


女の声だった、だが気配から察するに相当な手練だろう。




ここから、悲劇が始まることを、未だ。


誰もが予想すらしていなかった。


黒幕も、引き金も、何もかもが謎に包まれた戦いが。


白夜叉と恐れられた彼の今後の人生に、大きく影響することが。


未だ、知らなかった。




loading

この作品はいかがでしたか?

49

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚