コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
BadEnd編
knside.
kn「みんな…本当に、今までありがとう」
br「え……?どうしたの…?そんないきなり……」
kn「俺ね、小さい頃から家で虐待…されてて。」
sha「……え?」
kn「うちの親は、暴言も吐けば暴力も振るう。それで、俺は小さい頃『もう殴るのはやめて』って素直に言ったの。」
sm「…………」
kn「それでも、変わらなかった。…………だから、笑顔で取り繕った。」
kn「でもそれも─────もう限界。」
俺は初めて、みんなの前で笑顔の仮面を外した。
nk「…………限界…って……何……?」
kn「そのままの意味。分からないの…?俺はもう疲れた。生きる理由もないの」
kr「……分かるわけないだろ……今まで散々笑っておいて、いきなり生きる意味がないって何……?」
nk「……そ………………そうだよ……だから…………またオレたちと……」
kn「そんな綺麗事……どうせ口だけ」
sha「……お前…………!!」
kn「だから、ありがとう。バイバイ」
俺は、フェンスに手をかけた。
nk「待って!!!」
俺は静かにNakamuの手を振り解き、精一杯の笑顔で、感謝を伝えた。
kn「今までありがとう……不甲斐ない俺で……ごめんね……」
nk「きんときっ…………!!!」
─────意識が、遠のいていく。
……やっとだ……やっと……終わりにできる……
みんなに伝えられて……よかった…………
本当に…………ありがとう…………………………
✧• ───── ✾ ───── •✧
nkside.
nk「きんときっ…………!!!」
きんときが、空虚に向かって落ちていく。
…………嫌だよ……………………なんで…………?
オレは……どうして何も…………できなかった……?
きんとき……どうして……
nk「………………なんで…………どうして……」
sha「……………………………………」
もはや、誰も言葉も涙も出ない。
─────ただ、呆然としている。
br「………………落ち込んでても…………しょうが……ないよ……僕たちが……きんさんの分まで……」
kr「…………うん。そうだよ……生きなくちゃ……俺たちがきんときを追いかけても、きっときんときは喜ばないし……」
sm「…………俺たち5人が、必死に生きなくちゃな……」
nk「…………うん。そうだね……ありがとう、きんとき……」
オレたち5人は、きっとお互い計り知れないほど心に傷を負っているはずだ。
でも、追いかけちゃいけない。
きんときが最期に見せてくれた、1番眩しい笑顔を脳裏に焼き付けて、
─────生きるしかないんだ……