コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
でも、確かなのは、どれだけ逃げても今までの引き取られた回数、そしてそれと比例する戻された回数、次の家族で兄と離れるという事実。
変えられない。
変わらない。
……………….
ドンッ
へ?
誰かにぶつかった。
ー嫌な予感がする。
ね。嫌な予感がする……..!
見ない顔だ。
相手も驚いている様子。
施設の人間じゃ、ない。
もしかして………….!
「憂京くん!」
ビクゥッ
院長の声。
いつもより低い。 気がするな……….。
「大丈夫だった? ごめんなさいね?急な話….で….!」
「あら、渡部さん!」
「あ、院長さん……!」
?
これが、今度の?
「あの、いんちょ…。」
「ちょっとまってね、憂京くん。」
あぁ、やっぱり、そうだ。
兄さんの新しい家族か。
優しそうでいい人みたい。
良かったね。兄さん…….!
ポロポロ……
あれ?
涙が…….。
……….迷惑をかけないように…..。
タッ
「………………….。」
「どうか、されましたか?」
「あ、いや、紅紫くんに似ていたので……….。」
「あぁ、この間もお話した紅紫くんの双子の弟の憂京くん。」
「あ、じゃああの子が連の…….!」
「あの、憂京くんの引き取り相手の連って……….?」
「あら、知ってるの?」
「何言ってるんですか、流石にね!」
「えぇ!? メンバーなの?」
「え、言ってなかったですっけ?」
「ごめんなさい、そういうの私あまり分からなくて………」
「あ、いえいえ!?」
「うまくいくと思う?」
「いくと思いますよ?」
「そう、ありがとうね!」