結婚式翌日――の夜。
(昨日は遅くまで結婚パーティーだったし、今夜はゆっくりできそうだな……)
今日は早速、結婚式後の雑務や、王妃として参加した今後についての会議などで忙しい一日だった。
すべてを終え、新しい自室のソファでぼんやり休んでいたら……。
「さあ、リタさん! 準備するわよ!!」
勢いよく扉を開けて、王太后様が現れた。
「え?」
困惑する私をよそに、王太后様は示し合わせていたようにティルダとタッグを組んで私を立たせる。
そして、テキパキと私の服を 剥(は)いでいく。
体にいろいろ塗られたあと、肩回りから背中にかけて広く開いている異様に気合いの入ったネグリジェを着せられた。
「あの、これは……?」
あまりの手際のよさに混乱しつつも、完成したらしい自分の姿を見下ろす。
腕を鼻に近づけると、フローラルないい香りがする。
王太后様が「うふふ」と含みのある笑みを。。。