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初コメ失礼いたします。 ひのん様の作品がとっても面白くて、可愛くて口角が上がったまま帰ってきません… 内容は健全なのになぜかぴゅあとは言い難いsxxnさん(悪い意味じゃないです)の男子校みたいな空気感とか大好きです💕 リクエストで、6人で料理してる所が見てみたいです!
・これはsxxn様の二次創作です。ご本人様には一切関係ございません。
・キャラ崩壊注意です。
・六人交際、六人同棲設定です。結構どのカプもぶっ込むので、地雷がある方はブラウザバックを推奨します。(今回はあーす組、魔王子組(💜💛?)要素が入ります)
・コメントしてくださる場合、検索避けを徹底しますようお願い致します。
以上が大丈夫な方は、どうぞご覧ください。
「暇じゃね〜!?」
とある平日。ソファに座る3人は、1人はノートを開いたままシャーペンが動かず、残り2人は潰しにくい暇を潰すべく無心でスマホをいじっている。そんな中左端に座るこさめは、我慢の限界とでも言うように立ち上がってそう言った。
「ぅえ、こさめちゃんどうしたん?」
右端の方に座ってスマホを弄っていたみことは、突然の出来事にキョトンとした表情で問いかける。
「いやさ、なんか暇になって一時的に休みを得られたからって…何したらいいのか分からんやん…」
「分かる。ラップのリリックすらも思いつかんし…」
こさめの発言に、いるまはシャーペンで頭をかきながら頷いた。2人の様子にはみこともなんとなく同意できて、「あ〜…」と呟きながら微妙な表情をしている。
そんな空気の中、リビングの扉から急に出てきたのは、ちょっとテンションが狂っていそうなすちだった。
「そんなあなた達に朗報です!ここに王様ゲーム用の割り箸たちがあるので、王様ゲームをやりましょう!」
ソファの後ろにポージングを決めながら滑ってきたすちは、そう言い終わるといつもののんびりした表情に戻ってこう付け加えた。
「…ってらんらんが。ひまちゃんもやるってよ」
「ちょっすっちーバラすなよ!?」
「そうだよ、すちがやるからこそおもろいのに」
その瞬間扉かららんとなつが入り込んできて、リビングは一気に混沌とした状態と化す。一応リーダーのらんが「はい静粛に〜!!」と大声を上げたとしても、その場は収まりそうになかった。
「…布団が吹っ飛んだ!!」
『………』
「はい、じゃあ王様ゲームしようぜ」
だけどもらんはメンバーの扱い方を熟知しているので、メンバーが静かになる方法なんてすぐに思いつくのだ。例え、それがどれだけ自分の尊厳を破壊するものであっても、ちょっと涙目になってしまうとしても、最終手段として使う他ないのだ。
「関西組もやる?拒否権ないけど」
気持ちを切り替えてらんがソファに座る関西組にそう問いかけると、うち2人は気分が高揚しているのかキラキラ目を輝かせて、うち1人は呆れながらもなんだかんだ満更でもない表情をしていた。
「ぅ俺やる!!」
「こさめも暇だしやりたーい!」
「どうせ素より拒否権ねぇんだったらやってやるよ」
「ちょらんらん、俺やるって言ってないんだけ」
「よっし、じゃあやるぞー!お前ら位置につけー!」
結局、この世は多数決で全て決まる。反対意見の奴が1人くらい居たって、なんら問題では無いのだ。
割り箸が入った空き缶をダイニングテーブルの上に置いて、彼らはそれを囲むようにしていつもの定位置につく。一人一人割り箸を持ったのを確認してから、全員で「王様だーれだ!」とバラバラに叫ぶと同時に、割り箸を缶から取り出した。
「お、よっしゃ俺キター!!」
「あ、もう解散かいさーん」
「お疲れっした〜」
「ちょちょちょ待てお前ら!!」
必死になつといるまを止めるらんの手に握られる割り箸は先が赤く塗られていて、らんが今回の王様である事がハッキリと分かる。
渋々再度席に着いたチア組を見届けてから、らんは得意げに命令を下した。
「じゃあ、3番と1番が手ぇ繋ぐ!で」
「あら、らんくんにしては意外と健全ですねぇ?」
「まぁ初手だしこんなもんだろ」
少し煽ってくるように言うこさめに対して、らんは冷静にそう返す。だけどそういう言い方をしたら、食いついて来るのが約2名ほどいらっしゃいまして。
「え、初手じゃなかったら?」
「5番目くらいだったらどうなんよ」
「え、そりゃもう…〇〇とか△△とか」
「あああらんらんやめなさいやめなさい」
案の定食い付いてきたチア組に、らんは悪ノリして自主規制がかかるような言葉しか発しなくなってしまった。らんの口を物理的に塞ぐすちによってそれは無事一旦収まって、改めて番号確認のターンに入る。
「で、3番と1番誰ー?」
「こさめ1番ー!」
「あ、3番すちです〜」
「お、あーす組きた」
「光景が親子みたいになりそうやな…」
2人が手を繋げるようにらんとこさめの席を交換して、2人は全員が見えるように繋いだ手を肩あたりの高さまで持って来た。
「らんらん、これ何ターンやるの?」
「あ、そうやな…2人のどっちかが王様になるまで?」
「わかったよ〜ん」
ちなみに恋人繋ぎをしろというのは一言も言われていないのだが、2人は自分たちから進んで恋人繋ぎをしている。2人を除く4人は「バカップル…」と現在進行形で思っているのだが、自身も例外でないので口に出せずにいた。
すちに至っては、最初の頃は恋人繋ぎをするだけで戸惑っていたのに。見事に成長したものである。
「よし、次いくか」
いるまがそう言うと共に、全員割り箸を缶に戻してからいるまが代表して缶を振る。
シャッフルできた割り箸を各自持ってから、全員でさっきよりかは揃って「王様だーれだ!」と叫んだ。
「っしゃあ俺だあああ!!!」
「うわなつくんなの終わった」
「よっしゃ、なつかましたれ」
「言われなくてもやってやんよ!!」
なつの手に先が赤く塗られた割り箸が握られていることに、いるまを除く4人は揃って絶望する。なつはニヤニヤしながら「何命令してやろうかな〜」と考えていたけど、ついに決定したのか声を張り上げて命令を下した。
「4番が、前の席の人に指定された所を右隣の人に触られる!で!!」
「め、命令によっては破廉恥になるやつや…」
「そこなつ指定しろよ!!王様だろ!!」
「いや〜それだと面白くないじゃないっすか〜」
なつに反論するらんに対してもなつはずっとニヤニヤしており、なつの思惑はだいたい察することが出来る。と言ってもその指定する人物がらんやみこと、すちであればまぁ健全な命令になってしまうことは想像するに容易いのだが。
そんな中、みことは少し赤くなりながら張り詰めた表情をしていた。右隣に座るいるまをちらちら見ながら、前にいるすちを縋るような目で見ている。それにいるまが気付くと同時に、彼はみことの割り箸を奪い取った。
「お、みこと4番」
「ちょ、いるませんせなんでバラすん!?」
「いいだろ、どうせ言わなきゃならねーんだし」
「…ってことは指定するのすちかよー。つまんねー」
みことがいるまから割り箸を奪い返そうとするのを眺めながら、なつはつまらなそうに唇を尖らせる。それとは対照的にらんはホッと息をついて、すちの方を向いて疑問を投げかけた。
「んで、すちはどこを指定しちゃうのですか」
「しちゃうのですか〜??」
「すっちーお願い…」
横のこさめから煽り気味に聞かれ、前のみことに裏声混じりに縋られ、色んな方面に挟まれながらすちは頭を悩ませる。
なんといっても、目の前の彼はくすぐりに弱い。いや触られるだけだし多分大丈夫なんだけど、場所によってはなつの思惑通りになる可能性がある。
その時、なつは何か思いついたのか再度顔をニヤつかせて、すちに向かってこう囁いた。
「すち、ここでいい感じのとこ指定したら今度抹茶スイーツ奢ってやるよ…」
「脇腹で」
「すぅちくん!?!?」
「なっちゃんお前!!すちを誑かすな!!」
なつに対してそう叫ぶらんと顔を赤くするみことを見て、すちは「つい反射的に言ってしまった…」と言葉を失う。
ちなみに、なつにこさめ、いるまは現在進行形で爆笑している。それはすちが見事になつの術中にハマったからだろうか、はたまたらんやみことのリアクションが何かツボにハマったからだろうか。
「よしみこと、脇腹貸せやオラ」
「こ、こんなヤクザに貸したくない!!」
「ごめんよみこちゃん…今度カフェ奢るね…」
ニヤニヤしながら手をワキワキさせて近付いてくるいるまに、みことは椅子に座りながらも精一杯体を遠退ける。だけどもそれもやはり限界があって、やがてみことの脇腹はいるまの手によってがっしり掴まれた。
「ちょぉっ!?ちょ、ふふっ…wま、待ってやぁ、めっちゃくすぐったっww」
「お、俺のみことが…悪魔の手によってくすぐられている…」
「いつからみこちゃんはらんくんのになったんよ」
ちなみに人間脇腹というのは、よっぽどくすぐりに強い人でないと、触られるだけでもムズムズするほどにはくすぐったい。案の定、みことは顔を伏せ気味にした状態で一生懸命笑いを堪えている。
そんなみことを見てショックを受けましたと言わんばかりの表情をするらんに、こさめはジト目になりながらツッコミをいれた。
「こ、これいつまで続くんっww待って、いるま先生待って!!もぉっww」
「ひまちゃん、俺のためにもやめてくれ…罪悪感で押し潰されそうなんだよこちとら…」
「…じゃ、そろそろ終わりにする?」
みこととすちの反応を見て満足したらしいなつは、あっけらかんと終わりの合図を告げた。
その瞬間、今まで真顔でみことの脇腹を触っていたいるまも手を離し、キーキー言いながらその様子を眺めていたらんもやっと落ち着いたらしい。みこととすちも「やっと終わった…」とほっと一息ついて、こさめの「じゃあ次やろ〜!」というセリフで次のターンが始まった。
続きは何かリクエストがあれば書くと思います…。多分無くても書き上げますが。
ぜひネタをください。R系以外で。