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鯨人(芸人)さん
ご本人様とは関係ありません
壁貼(カベポスター) bl nghm hmng (微風数矢)
hmさんが酔ってる話
⋈ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ⋈
hm side
「あ”ー、頭痛い」
只今2杯目ほど。明日仕事がオフなのもあって後輩(谷口)を誘って1度居酒屋へ飲みに行った。
勢いよく飲みすぎたものあって、だいぶ序盤からしんどくなって、このザマ。
家まで運んできてもらった。申し訳ない。。
「もー。浜田さん調子乗りすぎっすわ笑」
ケラケラ笑いながら、一応横にビニール袋は用意してくれてる。
彼の優しさに甘えつつも、酒を浴び続ける
視界は涙でぼやけてる。なんせお酒を飲んでしまうと涙腺がイカれるから、五感がとにかく鈍る
「ほら、明日目腫れちゃいますよー」
指で優しく涙をなぞるようにして拭き取ってくれる。
「今日めっちゃ尽くしてくれる、、珍しいやんけ」
「いつもは尽くしてくれないって言いたいんですかー?笑」
「そーゆーわけちゃうってー、」
悪態?冗談を交えつつヘラヘラと笑って談笑をする。
意識が不安定でふわふわしていて体が重い。机に突っ伏しながら話を聞く
「あー、その。ずっと気になってたんですけど、永見さんと結局どうなったんすか」
「ああー、どうってー。んー」
そういや理にだけこの事を話してたなあー。と思いながらぽやぽやと思い出す
「カベポスターファンとして、もう、情報は全部仕入れときたいんすよ笑」
「お前なあー、笑」
「何回も言ってるからわかるやろーけど、別に付き合うとかは考えてないから」
「一方的に、俺がきしょいこと思ってるだけー。」
「別にきしょいとかじゃないけどなあ笑 」
「きしょいやろ。向こうはノンケやし。」
「バイやって知ったら、嫌がりはするやろーな。んで、ギクシャクして、お互い不完全燃焼のまま終わる」
「まあ、、。んー、むずいっすよねー。。」
好きって気持ちも確定では無い。なんらかの気の迷いでそっちに気持ちがかたむいてるだけの可能性もあるし、色々仕事が忙しくて、人肌が恋しくなったお陰でいちばん身近な存在にそんな濁った感情を抱いてしまっているのかもしれない。
そんな曖昧な情報を整理しきれないから、理にだけ相談してたりする。
「はまださーん。なあー、」
「..んー、」
「これ寝るやつやん!!もっと話聞きたいのに!!!」
「疲れてんねん。。歳には勝てん」
「でたー。おっさん発言」
「そんなん言うてないわ、…」
「そんなん言うてないわ!!笑」
真似するのが大好きな後輩。そんな所も憎めない愛嬌があるなぁ。なんて思う。
「浜田さん」
「ん…」
「浜田さん」
「………」
こくりと頷く
「..浜田さん」
「…………………..」
???side
彼は酔ったらタチが悪いタイプだ。
色々頭がバグを起こして、言い表せないほどおかしくなる
最初の方こそ仕事の話だとか、ネタの話だとか。なのに段々話の調子が合わなくなってくる
僕を後輩の事だと勘違いしているらしい。
今日だって、成り行きでお酒飲むことになって
案の定潰れて、僕が彼の家まで連れて帰る。
薄々彼の気持ちには気が付いていた。
普段こそ変わりないが、なんせ後輩が1度口を滑らしてから何気ない行動も怪しむことになってしまったのだ。
僕の勘違いじゃないことに安堵と、不安と、喜びと、、怖い。
彼に僕がこの事を知っていると知ってしまったら、消えてしまうのではないか。僕が気持ち悪がってしまうと思って。。と思ったり、僕を選んでも彼は幸せにはなれない。
もっと普通の幸せを手に入れた方が彼にとって好都合なのだ。
でも、好いている人からの好意は嫌という程浴びておきたい。どうしても、理性が負けて、この事実を噛み締めたくなる。
だから僕は後輩の振りをする
さり気なく体に触れる。一瞬だけじゃなくて、ゆっくり、じわじわ彼の体温に溶かされるように。
相談を聞いてるうちは何度も気持ち伝えてみたら?とか、永見サンなら大丈夫だよ。とか、口を滑らしてしまいそうになる。けれど、彼が「そーやったら良かったんやけどな」って悲しそうな顔をすることは目に見えてるから、黙る。お互いのためにも
彼が寝たら片付けでもして、僕だってバレないようにするための証拠隠滅の作業をしなければならない。
「…浜田さん」
頷くこともなくなったらもう寝てしまったという合図だ。
ビール缶を集め、ある程度机も整理したら適当に寝室にでも連れていき、起こしてしまわないよう丁寧に布団へ包む。
彼の横へ座り、改めて寝顔を確認する
「..はま、だ」
自分では無い誰かの振りをしていることへの罪悪感と、気持ちが抑えきれない自分に対しての自己嫌悪でぐちゃぐちゃになる。酒が入っていてもこれ
「ごめん、中途半端で。」
頭がふわふわして、ぼんやりして、目頭が傷んで、ボロボロ。
「ごめん、好きになっちゃって。」
『浜田さん!明日 こそ永見さんに気持ち伝えてもええんちゃいますんー!笑』って言ってしまいたい。
『それは永見さんやってますわ!!脈アリでしょー笑』なんて言って、、。、狡い考えしか浮かばない
「すき。」
「…なんいえ。」
はやく帰ってしまおう。
夜風に当たって、頭を冷やさないと