2話目
まあこれでおわるんだけども
どぞ
前の続きから
怜side
怜)俺だけに…してよ
その声はぽつりと空気に溶けてしまった
でも
ねこ)ええで
彼には聞こえていたようだ
怜)…っぇ?
ねこ)自分だけにして欲しいんやろ?
ねこ)欲張りやなー怜は
目の前には杜若の様な傘を持った君
嬉しかった
いやそれよりも
『安心』した
俺の存在を肯定してくれる君が居て
怜)ぅぁ… (涙)
ねこ)?!!!!???
ねこ)っえ?!怜?どしたん?俺がなんかやらかした?
目の前で焦る君
不覚にも可愛いと感じた
怜)…クスッ
ねこ)怜?泣いたり笑ったりしてどしたん?
困惑してる君も
心配してくれる君も
全部
怜)好きだなぁ
ねこ)なんか言った?
ねえ覚えてる?
クラスで孤立してた俺を
闇の中に飲み込まれていった俺を
救いの手なんて伸ばして貰えなかった俺を
そんな俺を光に引っ張ってくれたのは
全部『君』だったんだよ
怜)なんて
覚える訳ないか
ねこ)覚えてるよ全部
怜)?
ねこ)初めて会った時からずっと
ねこ)怜の事を考えない日なんて無かった
ねこ)なあ怜
ねこ)俺と
『付き合って下さい』
その言葉は雨粒よりも透明で
ズルいよ
俺が断れないって分かってる癖に
怜)こんな俺で良ければ…お願いします…
いつの間にか
雨は晴れていた
杜若『かきつばた』の花言葉
幸せは必ず訪れる
コメント
7件
いやさすがに神っす 続き最高すぎる アイラブユー