人形オークション
犯罪者、死刑囚の女や男が死ぬ事に恐怖し
暴れるのを防ぐために最期の道を用意する
それは…
「人形オークション」
実験され、身体を動かなくさせられる。
勿論。意識を保ったまま。
死ぬよりも辛い実験に付き合わされ…
生きたまま人形され…
オークションで売られる。
何をされるか分からない恐怖に精神を病み、痛みを感じるのに動かせない怖さ…
「死刑ではない」としか伝えられないのだ。
楽勝だと調子に乗った者は言うまでもなく…苦しむだろう。
一部の例外を覗いて…。
黒羽美紅。それは…自分でつけた名前。
クローバーが好きだったから。
僕は生まれつきギフテッドで好きなんて感情が薄かった
嫌い、憎悪、嫌悪…全て無かった。
ぼんやりとした薄っぺらな感情で生きて
何にも興味を示さない。
親に捨てられそうになり…
いじめに合い…
後ろ指を指される。
僕は…酷い人生に…1つずつ…空いた穴から全てを零して…零して…失った。
でも。
そこに救いの手が差し伸べられた。
大和先生だった。
明るくて、優しさに満ち溢れた目。
あの気持ち悪い大人の目じゃなかった。
初めて泣いた。
殴られようとも、いじめられようとも涙の一つも出ず、涙腺すら揺らがなかった…それなのに。
泣きじゃくって、声を上げて…腕の中で泣きまくった。
それでも大和先生は抱き締めて「辛かったな」と慰めてくれた。
だから僕は信じて着いて行った。
段々と感情を取り戻して
誕生日。
人生で初めての幸せ絶頂期。
大和先生からクローバーの髪飾りを貰って…幸せ。
…「幸せ」を壊したのは真っ黒な悪魔。
奇襲をかけ、大和先生に斬りかかり…
僕は目に深手を負った。
それを見た大和先生が僕を逃がして…
僕の目の前で死んだ。
叫んで
叫んで
叫んで
僕の憎悪は力に変わった。
アイツヲコロス
顔色の悪い男について行き…
再び感情を捨て
マフィアの情報を負い
大和先生のために…
殺して
殺して
殺して…
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺した。
その時
ついに見つけた。
大和先生の事を殺した黒い悪魔を。
大和先生の大鎌を持って斬りかかり…
削り合い、ついには勝った。
でも、僕もそう長くは持たない。はずだったのに
僕の罪が僕自身を縛り付けるように
能力で僕の傷は癒えた。
これも運命だと受け入れ、重たい体を引き摺って…
楽になる為、「人形オークション」に出た。
一切体が動かない。
自分の意思で動かないだけで、関節はそのまま動き、まるでドール人形だ。
僕はそもそも身長が低く体も生まれつき軽い
だから人形には最適だったのだ。
僕は誰に売られるんだろう。
視界が布に遮られて見えない。
大和先生がもし生きていたら…。
??「美紅…?」
え……
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