コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
五)
あ”っぢぃ〜…
夏)
だねぇ……
蝉がうるさいほどに鳴いていて、太陽が燃えるように照っている
そんな日、俺たちは恋をした
夏)
悟〜、任務に遅れるよ
五)
わーてるよ!ちょっと待てって!
呪術師はこんなクソ熱い夏でも働く
夏はウジの様に呪霊が湧くから
そこら辺のパンピーは「夏休みだー」とか言って遊び歩いてるんだろうな
辛い?いや、辛くはねぇよ
俺には大切な親友、いや 恋人 がいるから
五)
わりぃ、待たせた
夏)
全く、ちゃんと準備しておけってあれほど言ったのに…
五)
うるせーなぁー、お前は俺の母親かよ
夏)
違うよ? 恋人 でしょ?
そう言って傑は微笑む
さぞかし嬉しかったんだろうな
俺がOKしたの
傑に告られたのはつい先週
俺がクレープを買って喜んでる時、不意打ちでキスされた
すげーびっくりして固まってたら、付き合ってくださいって言われてさ
最初はまじでドッキリかと思ったわ
でも、本気っぽかったからOKした
正直言えば俺も好きだったから、スゲー嬉しかった
クレープ買った事よりも
五)
はいはい、わーてるよ
夏)
ふふ、良かった
男同士って変じゃん?
だって見た事ねーし
普通は、男と女って常識がついてたから
でも、今思えば俺達が恋人になっても、恋人らしい事はほぼ出来ねぇよな
親友の時とあんま変わんねぇって思うけど秘密にしてる
言ったらこの関係が終わりそうだったから
五)
よっし、今日も派手にやってやろーぜ!
夏)
程々にしなね?
この前も建物とか壊して夜蛾先生に怒られたんだから
五)
大丈夫でしょ、俺達最強だし
夏)
まぁね
他にはない
俺達は最強の恋人
それだけでも、俺は結構満足してる気がする
恋人らしい事出来なくても、それで良いかも
五)
傑!そっち行った!
夏)
ん、分かった 任せて
やっぱ、カッケェな…傑…
俺のミスのカバーも完璧だし
やっぱ、俺達じゃないとダメだよな
俺だけ最強でも、意味ねぇわ
夏)
こっち、終わったよ
五)
俺も終わった〜
夏)
…んぐ……
アイツはいつも苦しそうな顔をして呪霊玉を飲む
どんな味すんの?て聞いても、「んーん、悟は知らなくていいよ」て言ってくる
絶対不味いんだろーなー、とは思う
五)
任務終わった事だし、どっか行かね?
夏)
お、それいいね 何処行く?
五)
スtバ!
夏)
ふふ、じゃあ、そうしよっか
たまには私も甘いもの飲もうかな
だからいつもこうやって、口直しに何かしら食いに誘う
変に気を使ってる感は出さない
そっちの方が俺っぽいから
五)
ん!!今回の新作チョーうめぇ!!
夏)
桃の奴だよね?
私も飲みたい 一口頂戴
五)
おう!良いぜ!
夏)
っ……悟から一口貰える日が来るなんて…
五)
喧嘩売ってんのか?
夏)
ごめんごめん ありがとね
そう言って、心底嬉しそうな顔で一口貰う傑
前までは、一口やるなんて俺の分が減るからやだ!、と思って誰にもやる気はなかったけど
なんか今思えば、こんなに嬉しそうな傑の顔見れんなら何も言わずにすぐにやれば良かった
夏)
うん、美味しい
結構果肉が沢山入ってるんだね
五)
傑のもちょーだい♪
夏)
ふふ、どうぞ
傑は珍しく甘いの頼んでた
さっき、たまには甘いの飲もうかなって言ってたから頼んだんだろーけど
俺は何かシェアできてる感じがして嬉しい
傑は甘いものが好きなタイプじゃなかった
酒飲んで、タバコ吸ってるタイプだった
そーゆー奴の大半は甘いもの嫌いなんだって
硝子が言ってた
つか、コイツら未成年飲酒と未成年喫煙で補導されんだろ、普通
されたらされたで、ヤベーことになりそうだけど
夏)
そろそろ高専帰る?
五)
だな!
あ、今日さ、傑の部屋行っていい?
夏)
いいよ、何で?
五)
新作の桃鉄買ったから、一緒にやろーぜ!!
夏)
買ったの?!
私それやりたかったからすごく嬉しいんだけど!
五)
マジ!?んじゃ、99年すんぞ!!
夏)
ふふ、流石にそれは厳しくない?w
俺は傑とやるゲームがめちゃくちゃ好き
スゲェ楽しいんだもん
特に桃鉄
一緒にできて最高じゃん?
バカみてぇに騒げるしさ
でも、99年はチョー厳しい
寝不足で死ぬかと思った
五)
はー、車ん中涼し〜
夏)
あ、悟の顔、元に戻った
五)
あ?元から俺の顔だろ
夏)
んー、なんていうか、外にいる時の悟の顔って凄く真っ赤になるんだよね
でも、涼しい所に行くと一気に白くなるの
五)
へー、知らなかったわ
夏)
ふふ、そりゃそうでしょ
そう言った後、傑は俺の耳元まで近付いてきた
夏)
可愛いよね…
五)
なっ!?…
コイツはたまにとんでもねぇ事してくる
急に近付いてきたと思えば、「可愛い」だの「きれい」だの
俺の事、女かなんかと勘違いしてんのか?
第一、男に可愛いなんて言われてもうれしくねぇっつーの
でも、俺の顔はすぐに赤く染まる
言われるのを喜んでいるかのように
五)
バ、バカじゃねぇの!?可愛くなんてねぇわ!
夏)
ふふ、でも、私は可愛いとしか思えないなぁ
五)
あーあー!聞こえねぇー!!
夏)
照れ隠しも可愛いね
五)
っ……!!
本当に面倒くさい奴
でも、好き
この世界で誰よりも好き
多分、これからもずっと、コイツを超えるくらい好きになれる奴なんて現れないと思う
〜 第一話 END 〜
次回は 100いいね 頂けたら!
いや、嘘です
絶対頂ける気がしないので、確実に遅くなりますが、書きます