cgro
監禁
私が大好きなカプで思いついた分だけ書きました。
続き読みたい人がいれば、もしかしたら書きます。
「ちぎり…」
大きな部屋に1人ポツンといる俺は、絶賛監禁中。経緯は分からないが、ただ家に招かれ朝方まで酒を飲んだところまでは記憶にあるが、その先はないので酔いつぶれたのだろうと思う。そして、目を覚ましたら首には犬の散歩などで付けられている首輪がついており、リードの先はベッドの足に巻かれていた。そもそも、俺を呼んだのは千切だ。あいつが、相談したいことがあるって言って俺を呼び監禁したのだ。自分勝手すぎて嫌いになりそうだが、別にこの監禁に対しては嫌な思いは全くない。むしろ、少し嬉しいくらいだ。なぜかと言えば、俺は千切に恋をしていた。きっかけは、凪に見捨てられた日のこと。國神も千切が俺に話しかけ、勇気を与えてくれたこと。そこから、俺は千切に恋をしていた。これだけじゃない。夜苦しんでいた俺を千切が落ち着かせたりと、何から何まで世話になった。なので、別に監禁なんてしなくて千切の傍にいるつもりだ。
ふと思えば、俺を監禁してる主人がいない。どこにいると思い、動ける範囲で探すも千切の姿は見当たらない。だが、それとは同時に俺がいる部屋の鍵を見つけてしまった。きっと、この鍵は千切が隠したのだろうと思い手に取る。この鍵で部屋を出たら、千切に怒られるのかそもそも俺にはそこまで動ける範囲を与えられてない。千切はいないし、俺に制限を与える。また、退屈な人生を送るのかと思えば嫌な気分になる。
「千切」
ポツリと呟く俺の声は、誰にも拾われないまま数時間が過ぎていった。
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