「さぁ、踊りましょうか。」
葵が軽く指を振ると、亡霊たちが一斉にトアへ襲いかかる。
怨嗟の叫びが壁を震わせ、影が渦巻く。
「ギィィィ……!!」
「アアアアア……!!」
亡霊が、まるで波のように押し寄せる。
その手は腐り、顔は歪み、眼窩の奥で闇が渦を巻いていた。
だが――
「ははっ!」
トアは笑いながら銃を抜いた。
パン! パン! パン!
連続する銃声。
弾丸は亡霊の額を撃ち抜き、黒煙のように掻き消えていく。
「無駄よ。」
葵が笑う。
一体消えれば、また一体が湧き上がる。
1000体という数は変わらない。
「アンタの弾が尽きるのが先か、こいつらが尽きるのが先か……試してみる?」
トアは肩をすくめた。
「そりゃ、面倒だね。」
そして――
「だったら、ルールを変えるさ。」
トアの口元が吊り上がった瞬間、床が爆ぜた。
ドォンッ!!
「!?」
葵が驚いて飛び退く。
次の瞬間、亡霊たちの半数が爆発とともに弾け飛んだ。
「……あ?」
葵の瞳が細められる。
トアは拳銃を軽く回しながらニヤリと笑った。
「お前、幽霊は殺せないと思ってるだろ?」
葵は鋭く睨んだ。
「まさか……お前の弾、特別製か?」
トアは答えない。ただ、拳銃の銃口を葵へ向けた。
「さて、次は……お前の番だな?」
葵も、ゆっくりと双剣を構える。
コメント
2件
今回も神ってましたぁぁぁ!!! すげぇぇ、、、流石トアちやな!!(((? さてさて、これからどうなっていくのかぁぁぁぁ、、 次回もめっっっっさ楽しみいいいぃ!!!!
特別製…!!(葵ちゃん焦ってんの好き…!!!!(((続きどうなるか楽しみです!!