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え、この時点でもう神作ですよね? 先後輩は神ってる… え、一回死んできm
「ここ卒業したらお前何すんの?」
「俺は東京に上京したいと思ってる」
「へ〜、ええなあ。俺は親父の仕事の後継だよ」
「はは、頑張れよじゃあ、また会えたら」
「おん、じゃあな。」
…
卒業したらどうするかの話なんてもう何回しただろう。将来についてなんて進路希望の話で腐るほどした。東京に上京するなんて現実味がない、耳にタコができるほど言われた。だが俺は親と先生の意見を振り切って東京に上京する事になった。最終的に両親はそれを受け入れてくれ支援もしてくれるらしい。
卒業式が終わると、すぐに荷物をまとめて新幹線で東京へ向かう。面接の時に東京行きの新幹線に乗った新幹線なのでお手の物だ。俺の初出勤は1週間後。それまでに部屋の整理をしないといけない
スーツケースをガラガラと引いて東京駅の中をスマホ片手にさまよう
sy「えーと…出口どこだ…」
多い。とにかく人が多い。観光客、女子高生、サラリーマン。色々な人で溢れかえっている。俺はこんな中やっていけるのだろうか
20分も駅の中をさまようとやっと出口を見つけたが人が多すぎて酔ってしまった
やっぱり母さんが一緒に行ってあげようか
って言った時についてきてって言えばよかったかなぁ…。このまま動くと道中で吐いてしまいそうなので、駅の外で1人丸く蹲る
sy「うぅ…。」
水を飲んで落ち着きたいが駅の中をさまようにはリスクがありすぎる
「…大丈夫ですか?」
sy「ぇ…」
話しかけてくれたのは金髪のお兄さんだった
sy「あぁ、人酔いしてしまって…申し訳ないんですがお金渡すのでお水買ってきてくれないですか?」
「お金なんて。大丈夫ですよ」
sy「えでも…!」
「じゃあ僕買ってきますんで。」
その親切な人はお金も受け取らず水を買いにそそくさと俺の場を離れていってしまった。
いくら東京でも優しい人はおるもんやなぁ…。人の優しさに感動していると金髪のお兄さんが水のペットボトルを片手に俺の元へ来てくれた
sy「あぁ…すみませんありがとうございます。あとお金…」
「だから大丈夫ですって、お兄ちゃん俺車だから家まで送ってやろうか?」
sy「大丈夫です、すみません本当にありがとうございました」
「そうか、じゃあな」
ペコッとお辞儀をすると金髪のお兄さんに背を向けてまたアパートの方向へ向かう。
…
アパートに着くと大家さんから貰った鍵でドアを開ける。実家よりは狭いが1人で暮らす分には十分すぎるひろさだ。
実家からの荷物は既に届いている。
昨日、親が来てくれて大荷物の冷蔵庫や洗濯機は設置してくれた。
あとは生活に必要なものを買いに行くだけだ。かと言ってもここ周辺の建物は全然知らない…Google頼りに歩いてみるか。
…
少し歩くと小さいスーパーを見つけた
案外近くにあるもんやなぁ、便利でええわ。買い物かごを手に取ると洗剤食材など必要なものをどんどんカゴに入れていく。
「お会計2万1211円です〜。」
やっぱり新生活ってお金かかるんやなぁ。
俺の財布は既にカラカラだ。
洗剤や牛乳食材が入った袋を両手にアパートへ歩いていく。…とてつもなく重い…
腕と肩が引き裂けそうになるが何とか耐えて自分の部屋へ戻った。
そういえば荷物整理してなかったな。
部屋の中は段ボールだらけ。
荷物整理するかぁ…そう思うと重い腰を上げて荷物整理へ取り掛かった
…
荷物整理が終わるとあっという間にあたりは真っ暗。時刻は20:14
…夜作るのめんどくさいなぁ…
今日はゼリーだけでいいかな。
冷蔵庫から栄養ゼリーを取り出すと
スマホ片手にゼリーを吸う。
今日の金髪のお兄さん優しかったなぁ。これから通う会社も優しい人、居ればええんやけどなぁ。ゼリーを食べ終わるとゴミ箱に捨ててすぐに布団に潜った。
新しいの書きました‼️
コメよろ😉😉😉😉