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「この後、どうしよ。」
「出て行っちゃったもんね。」
「うん…」
ガチャン!
ドタドタドタドタ
「おッ!きたか。」
「ね、ねぇ。一つ聞きたいんだけど。」
「おばさんたちは??」
…
答えるべきだろうか。
もうわからない。
スッ
僕はリュックの中からアイパッドを出した。
そしてメモ欄に、「母さんたちはどこかへ出ていきました。」
という冷静で動揺のない返事を打ち込んだ。
従兄弟たちにそのメモを見せると、驚いたような顔をした。
だがそれからは、しばらく何も言わなかった。
やばい。どうにか空気を変えないと。
もう一度メモ欄を出して、こう打った。
「夜ご飯、食べていきますか?」
兄さんたちは驚いて、嬉しそうな顔で「うん!!」と返してくれた。
少しぐらい呪の花が成長を止めてくれても良いんじゃないかな。