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お前を抱き締めていると、心の奥底からふつふつと湧き起こる、この気持ち。まるで其処にだけ、春が訪れたかのような、太陽の温もりにも似た、この気持ち。
俺とお前の瞳が、ふとかち合う。お前は俺に、徐ろに笑みを浮かべる。蕾を綻ばせ、 鮮やかに咲く花さながらに。
刹那、ふわりと浮き立つ、この気持ち。瑞々しく芳しく匂い立つ、この気持ち。
嗚呼────俺、嬉しいんだ。お前という、唯一無二の存在を愛することが出来て、とても嬉しいんだ。
カムサハムニダ、菊。こんな俺と出会ってくれて、こんな俺を好きになってくれて。
俺は今、凄く幸せなんだぜ。言葉に尽くせぬほど。