続き書きます
君が居る教室
第8章:あの時の“可愛い”は聞き捨てならない
スンヒョンが学校に戻ってきたのは、ジヨンの登校から3日後のことだった。
🐲「よっ、元気になった?」
ジヨンは満面の笑みで手を振る。
🔝「……ああ。おかげさまでな」
教室の隅っこ、いつもの席。
何もなかったように座るスンヒョンは、どこか落ち着かない様子で頬をかいていた。
🔝(まさかあんな寝顔見られて、さらに冷えピタまで貼られたとか……思い出しただけで死にそうなんだけど)
気まずそうに顔をそむけていると――
🐲「そういえばさ」
ジヨンが隣の席で、わざとらしく話し出した。
「風邪の時、スンヒョンめっちゃ可愛かったよね」
🔝「……は?」
🐲「“行くな”とか、“そばにいろ”とか、“お前が楽”とか……え、なにあの甘え方。やばくない?」
🔝「言ってねぇし」
🐲「言ってたし」
🔝「……熱で頭おかしかっただけだし!」
🐲「うんうん、それが余計かわいかった~♡」
🔝「うるせぇ!!バカジヨン!!!」
スンヒョンの顔は、耳まで真っ赤だった。
怒っているのに、どこか嬉しそうに見えるのは、気のせいじゃない。
🔝「てかお前、調子乗ってね?」
🐲「うん、乗ってる。スンヒョンが可愛すぎたせいで」
🔝「二度と言うな、そーいうの」
🐲「えー、でもスンヒョンほんとは言われたいんでしょ?」
🔝「死ぬほど言われたくねぇ」
🐲「本音と建前が真逆すぎる。もう、ばればれだよ」
ジヨンが笑って肩を寄せると、スンヒョンは「チッ」と舌打ちしてそっぽを向いた。
けど、その耳たぶはやっぱり真っ赤だった。
🔝(……ああもう、こいつマジで……)
ジヨンはその横顔を見つめながら、つぶやいた。
🐲「俺、スンヒョンのそういうとこ……ほんと好き」
🔝「……っ、黙れ」
そう言いながら、スンヒョンは誰にも見えないように、自分の手のひらでジヨンの手をそっと握った。
机の下で繋がれた指先。
誰にも知られないように、でもしっかりと、確かに触れ合っていた。
その温もりだけで、ジヨンの心は満たされていく。
書くの楽しすぎるやばい
コメント
2件
わ〜!凄いドキドキしますね!そして手を繋ぐのが机の下ってのが良いですよね、、