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⚠︎注意⚠︎
・ポルスコ( 葡蘇 )
・甘々
・捏造祭り
・R
・1話完結
最近ポルスコの波が来ているよ…()
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「デートせん?」
普段と何ら変わらない、何を考えているのか少々理解し難い、のほほんとした笑みを浮かべながら、イベリア半島に存在する国の実体化であるポルトガルが、向かいのソファで小説を読んでいたブリテン島に存在する国の実体化であるスコットランドに、そう提案した。
スコットは読んでいたページに栞を挟んだ後に本を閉じ、不機嫌そうな目でポルトガルを睨んだ。
「いきなり何を言い出すんだ」
「えーだって、俺ら付き合ぉうとうのに、全然恋人らしい事してへんやん?」
「…キスもその先もやったろ」
スコットが溜息一つ吐きながら、呆れた顔でそう言うと、ポルトガルもまた不満そうに眉をしかめた。
「そういうんやないねん、もっと甘々な事がしたいねんで」
「つまりなんだ、人間みてぇに街を二人でぶらついて、飯食ったり買い物したりしたい、そういう事か?」
「流石スコット、理解がはよて助かるわ」
という訳でデートせん?と付け加えながら、ポルトガルは満面の笑みをスコットに向けた。
対するスコットは反対に、感情を隠す素振りもせず、面倒くさそうな表情を向けた。
そもそも、この二人が付き合う事になったのは、その場の勢いのようなものだった。
互いに酒を飲みかわし、酔ったポルトガルが恋人関係を持ちかけ、同様に酒に酔っていたスコットもそれに了承の返事をした。
即ち、スコットは真剣にポルトガルを恋人として見てはいないのだ。
キスも情事も、全てポルトガルからの頼みで、勢いに負けて受け入れたに過ぎない。
対してポルトガルは割と本気でスコットと恋人らしい関係に焦がれている。それが名目上でも恋人であるからなのか、将又本気で恋心を抱いているからなのか、スコットはそれさえ知る気にはならなかった。
「なー頼むさかいに!お金は俺が出すさかいに!」
人様の家だということも忘れて、ポルトガルは無遠慮に机に膝を乗せ、スコットの手を強く握りながら詰め寄った。
名目上とはいえ恋人関係故、スコットはポルトガルの押しに弱かった。
毎度余りにも曇りなき目で懇願してくるものだから、スコットは折れてばかりだった。
そして、それは今回も同様。スコットは観念したように「わーったよ…」と眉間に皺を寄せた。
スコットの返事を聞くなり、ポルトガルは心底嬉しそうな顔で喜んだ。
名目上と言うだけなのに、何をそこまで求めるのか、スコットには理解できなかった。
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二日後、二人は約束通り街へと出掛けた。
当日は冷たい風が無遠慮に待ち行く人々の身体を掠めて行った。
「ぅ〜さぶ…家帰りたいわ…」
体を小刻みに震えさせながら、ポルトガルが鼻先を赤くしながら呟いた。
その横に立ちながら歩いていたスコットは、不機嫌そうに顔を背けながら、重苦しい息を一つ吐いた。
冬の空の下吐かれたその意気は、寒さにより白いモヤへと変わって行く。
(したいって言ったのはそっちの癖に…)
例え不仲であろうと矢張りイギリス及びイングランドの兄。変に律儀な所は似ている。恋人という関係が二人を縛り続ける限り、スコットはどれ程文句を垂れようと、最終的には律儀になって準備もしてくれる。
今回とて例外ではない。最初は延々と嫌がっていたが、結局はポルトガルと似た系統の服装までしてくれる。
そんな律儀な恋人を横目に、ポルトガルがふわりと笑った。と思えば、スコットが着用していたコートのポケットに手を突っ込み、中で温められていた手を引っ張り出し、そのまま自身の指を絡ませた。
「暖まる場所見つけたわ、これなら寒ないなぁ」
「…くせぇこと言ってんなよ」
「ふふ、スコット顔真っ赤でごっつかわええ」
ポルトガルが猫のようにふにゃりと笑いながらそう言うと、スコットは条件反射で「黙れ」と言い返したが、その言葉とは裏腹に、その手はポルトガルの指を絡み返していた。
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街に着いてからそこそこの時間が経過し、空が少しづつ暗くなり始め、吹く風も更に冷気を帯び始めた頃、ポルトガルが始めたデートもいよいよ大詰めだった。
夜食は外で済ませ、あとはもう家に帰るだけだと言う時、ポルトガルがスコットの指に絡ませていた自身の指の力を強め、そのままその手を引いた。
「なぁスコット、俺ええホテル見つけてん、そこに泊まろうや?」
その提案を聞いた瞬間、スコットはムスッとした顔をした。
ホテルという単語だけで、その泊まろうの意味がスコットには理解できた。
「結局ヤりたいだけじゃねぇか」
「そんな事ないで?デートは本気でしたかってん、でもな、デート中のスコットがごっつ可愛かったから、やりたくなってもぉた」
だめ?と顔を覗かせながらポルトガルは相も変わらずのほほんとした笑みを浮かべている。
スコットはその表情を見て目を背けた。
(その顔に弱いの知ってる癖に…)
心の中で一つ苦言を呟いた後、再度指を絡め直した。
それは口に出すことが余り好きでは無いスコットからの、了承の返事。
ポルトガルは満足気に笑い、近くのホテルへと直行した。
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汚れが目立たない室内には、甘い吐息と水を帯びた音が響いていた。
ポルトガルは溶けてしまいそうな目で、自身のものを口に含みながら奉仕をしてくれるスコットを見下ろしていた。
「ごっつ可愛ええよスコット…でも、もうちょい奥使わせてや」
「んぶ…ふ、ぁ…ぐ、」
甘い吐息と共に出される声もまた甘く、ポルトガルは目をうっとりと細めながらスコットの後頭部を押さえつけた。
喉に触れてしまいそうな程押さえつけられれば、スコットは呼吸がしずらいのもあってか、少し苦しそうな声を上げ、生理的な涙を目尻に貯める。
そんなスコットの様子を、人の息を堰き止めている人物とは思えない程高揚した顔で、ポルトガルは見詰めた。
例え生理的であっても、本人の意志とは関係無くても、このプライドの高い男を、自身の手によって泣かせられる事が、ポルトガルは酷く好きだった。
「はーっ…もうイってまうわ…全部受けとったってな?」
甘く優しい声とは裏腹に、ポルトガルは更にスコットの頭を押さえつけ、完全に逃げられなくしてから、自身の熱を吐き出した。
しかし、ポルトガルは全ての熱を出し切った後も口の中からそれを引き抜く事はせず、ずっとスコットの後頭部を抑え続けた。
口が塞がれ、口内にはポルトガルの吐き出した白濁があるお陰で、スコットは次第に息をするのが苦しくなっていき、消去法で白濁を飲み込む以外の選択肢が消え去った。
スコットは苦しそうに目を瞑りながら、こくこくと喉を動かしていく。そして最後の一滴を飲み込むと、ポルトガルは測ったようにズルりと自身のものを引き抜いた。
口を塞ぐものが無くなったことで、求めていた物が一気に口内へと入ってきて、スコットは思わず咳き込んだ。
「げほっ、げほっ…〜っの、鬼畜ッ!」
「堪忍なぁ、でも、俺の一生懸命奉仕してくれとるスコット、むっちゃ可愛かったで」
ようやく喋れるようになったスコットは、目尻に生理的な涙を貯めながら、怒りが積もった目でポルトガルを睨んだ。
ポルトガルは特に怯む様子もなく、寧ろ興奮気に返答をした。
「お詫びに、今からはちゃんと気持ちよくしたるから」
「ひ、ぅ”あ…っ」
褐色の指がおもむろにスコットの下半身に伸び、 細く長い指が後孔を撫でた。
指が触れた瞬間、スコットの体が大きく跳ね、それと同時に普段のスコットからは想像もできない程甲高い声が発せられた。
「何や、文句言うとる割には、こっちは随分ゆるゆるやな、期待しとったん?それとも俺の舐めて興奮してもうたん?」
「っなわけ、ん、ぁ”ッ、あっ…ひ、ぁ”っ〜〜!」
性格上か、スコットは声を出すまいと必死に下唇を噛む。その唇を、ポルトガルはなぞる様にして舐める。そしてそのままキスを落とす。
口内を探るように舐める度、スコットの口から耐えきれなかった甘い声が出て、ポルトガルの耳に触れていく。
ポルトガルがスコットとの情事を好むのは、自身の手で、行為が進むにつれ溶けて、鳴いてくれるスコットを見るのが好きだからだ。
誰にも隙を与えさせない、常に警戒心を抱いている様に鋭い瞳も、情事の時だけはゆるゆるとぼやけ、そして雫を零してくれる。
それが自分の手で可能とさせている事実に、ポルトガルは高揚する。
「あ〜堪忍なスコット、優しくするつもりだってんけどな、ちょっと無理そうやわ」
「は、ぁ…? 」
快楽で頭の回転が普段よりも遅くなっているスコットは、ポルトガルからの謝罪に疑問符を浮かばせた。
何に対しての謝罪で、何が無理なのか、快楽を拾う事に集中しだした脳には理解が出来なかった。
しかし、後孔にその先端が宛てがわれた時、ポヤポヤとしていた頭が一気にクリアになり、ようやく謝罪の意味を理解した。
「な、待っ…!ポルトッ!」
「舌、噛まんといてな?」
一つの忠告と共に、圧倒的質量のそれは押し込まれた。
「っ〜〜〜〜!?ぁ…あ、ひ」
「ははっ…溶けてまいそうやわ…」
ポルトガルがそれを押し込んだ瞬間、スコットは勢いよく背中を仰け反らせた。
快楽によって見開かれた瞳からは、もはや生理的かどうか分からない雫が汚れのないシーツにシミを作っていく。
そんなスコットを見て、ポルトガルは額に一つキスを落とした。
「動いてええ?」
これまで好き勝手に動いていたポルトガルが、不意に許可を求めた。
「…ん、」
スコットは溶けてしまいそうな程うっとりとした目をしながら、ポルトガルの首元にゆっくりと腕を回しながらそう返した。
その様子に、ポルトガルは満足気に目を細め、腰を動かした。
「ぁ、あっ…!ひ、ん…ぁ… 」
ポルトガルが腰を動かす度、スコットは甘い嬌声を上げる。
その間にポルトガルがキスを落とされると、スコットはのそのそと自身の舌を差し出した。
「可愛ええ…可愛ええよスコット、もっと無茶苦茶にしてやりたいわ」
「ひっ、ぁ…みみ、やめ…んぅ、ッ…」
「それ逆効果やよ、もっと虐めたなる」
スコットが耳が弱い事を知っているポルトガルは、わざと耳元で甘く囁いたり、噛んだり舐めたりを繰り返す。
その度に発せられる「やだ」という言葉を聞くのが、ポルトガルは好きなのだ。
弱点とも言われる耳を攻められ、下も攻められで、スコットは次第に限界が近づいてくる。
下半身がじわじわと熱くなり、何かを吐き出そうとしているのが分かり、耐えようと再度下唇を噛み締める。
「我慢せんと、出してええんよ」
「ひぁ”ッ!ぁ、ば…やめ”ろっ…!」
「えーでもこうでもせんと、スコット大人しくイってくれんやん?気持ちい事には素直になった方がええで」
普段通りのふわりとした笑みを浮かばせながら、ポルトガルはスコットのものを扱い始める。
前戯程度のタイミングで扱われればただの快楽で済むが、今のスコットにとってこれは、大きすぎる快楽で、元から限界に近かったものが、着実に近づいたのが分かった。
耐えしのぎたいスコットは首を力無く横に振るが、ポルトガルも対抗するように扱う速度を早めたり、先端を親指の腹で弄ったりと、その間も腰を止める事は無く、確実に弱い所をついてくる。
「ま、じで…ひ、ぅ”…やめっ、!ん、ぐ…ぅッ、ぁ”っ…あ…っ〜〜〜 」
先端部を弄りられながら、奥を勢いよく突かれると、耐えきれ無くなったスコットの性器から白濁が吐き出された。
その白濁はスコットの腹部とポルトガルの指を染めた。
「ぎょうさん出たなぁ、溜まっとったん?」
「っ〜〜!まじで、しね…腹黒ッ!」
キッ!と鋭い目で、スコットはポルトガルを睨んだ。
しかし、快楽によって生み出された涙を目尻に貯めながら睨まれても、これといった迫力が出る事はあらず、ポルトガルは特に反省する事もなく「堪忍なぁ」とだけ呟いた。
「っ…おい、終わったならさっさっと抜い―――ひ、っぐ」
スコットが抜くよう促そうとすると、卑猥な水音と共に、ポルトガルがふわりと笑った。
「は、なんっ…ぁ”ッ、」
「もうちょい耐えたってや、俺まだこっちではイっとらんねん」
「ま、じで…むり、ん”…も、むりだって…!」
「いけるいわける〜、仮に死んでもうても、行くんわ天国やろうしなぁ」
普段にこやかに見える笑も、この時のスコットには、獲物を喰らおうとする獣の笑みにしか見えなかった。
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「マジでしね”よ”おま”え”!!」
「はは、偉い声ガラガラやな」
「テメ”ェ”のせいでな”!お陰様で体も喉もクソ”痛てぇ”よ”!」
翌日の朝。声を枯らしながら、スコットはポルトガルに苦言を呈していた。
ポルトガルにこれといった反省の色はなく、寧ろ愉快そうにケラケラと笑って見せた。
そんな様子に、ポルトガルはより一層眉間の皺を深めた。
「せやさかい何回も謝っとるやろ?でも俺がブースト効かんくなったんわ、スコットが可愛かったからやし、実質スコットが悪いやん?」
「クソ理論展開してんじゃねぇよ!」
自身以外は無茶苦茶だと認識するような事を言っておきながら、ポルトガルは何ら変わらず呑気に笑みを浮かべる。
そんなポルトガルを見て、毎度スコットは理解出来ない沼に落とされる。
「…なぁ、スコットって、俺との関係真剣に見とらんやろ?」
「はぁ?…当たり前だろ、酒に酔った奴の言葉程信用ならねぇもんなんてあるかよ 」
「せやったら、シラフの時の言葉やったら、信じてくれるん?」
「…どういう―――」
疑問を言い終わるより先にポルトガルがベッドから降り膝をつき、そのまま スコットの左手をとった。
そして、薬指にキスを一つ落とした。
「俺、本気でスコットの事好いとうよ、スコットとなら結婚だって出来るわ、朝から晩まで抱き潰したいっちゅう位には、好いとる」
そのプロポーズの様な言葉を聞いて、スコットは数回瞬きをした後、茹でダコの様に顔を真っ赤にした。
「その反応、OKって意味でええんよな?」
ポルトガルは再度立ち上がり、勢いに任せてスコットをベッドに縫い止めた。
呆気に取られていたスコットは、難なく押さえつけられてしまった。
両手共々押さえ付けられてしまい、顔を隠すに隠せないスコットは、小っ恥ずかしそうに顔を赤らめながら、目線を逸らした。
「あー…アカン、むっちゃ犯したいわ…ぐちゃぐちゃにしたい…」
「今やったらマジで殺す…」
「せやさかい、必死に我慢しとるやん」
甘過ぎとも苦過ぎとも取れる空気が、二人の間をくぐり抜けた。
「…明日、一日フリー」
不意にポツリと呟かれた言葉に、思わずポルトガルは面食らい、何時もの胡散臭い笑みが取れた。
次に困ったように眉を下げながら、何時ものように笑った。
「ホンマに自分、煽るんが上手いなぁ…覚悟しとき、泣いて詫びても辞めたらんからな」
「はっ、やってみろよ」
其の儘二人は触れるだけのキスをした。
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…過去一長いな( 6000文字越え )
いや、最近本当にポルスコの波が来ててやばいです…誰でもいい…誰でもいいから誰か私にポルスコ恵んでください…( 増えてポルスコ…🥺 )
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コメント
2件
天才ですねポルスコ最高っす😍😍😍😍😍😍😍😍😍