え…?ずっとこの世界にいる事は出来ないって事ですか? はい、伝え忘れていてすみません。 自動的にって、いつ戻されるかも分からないんですよね? そうですね、いつ目が覚めるか分からないので…。 …残念ですもうずっとここに居るつもりだったので…。
そうですね、私もあなたの立場だったら帰りたく無くなるでしょう。ですが…ずっとここに居ても何も変わらないと思います。ここは、不幸な子供達の、一時的な逃げ場のような物にすぎません。ここにずっと居て何もしないのは、桜さんの為にもなりませんよ。何か相談したい事があるなら、ここにいる皆さんにも、勿論私にも相談してください。それが桜さんの支えになるかは分かりませんが、私もできる事はいたします。 はい…ありがとうございます…。
どうしても辛いなら、学校に行かなくてもいいと思いますよ。 え?どうして学校に行きたくない事を知っているんですか? ここに来る不幸な子供達が、抱えている現状は全て把握してあります。今の桜さんは、無理をしています。
無理を続けると、最悪な結末を迎えてしまいます。それは他の皆さんも同じです。時には逃げ、時には立ち向かう、それが一番のベストです。 …元の世界に帰って考えて見ます…
はい、それがいいです。またお待ちしています。
私は帰りたいと心で思い視界が薄れていった。
目が覚めると、自分の部屋のベッドに居た。
時計を見ると、朝の6時30分を指していた。
桜?起きてるの〜?体調は良くなった?
私は勇気を振り絞って、お母さんに告げた。
お母さん…私学校行きたくない…
え?どうしたのよ急に、どうして行きたくないのよ?
気持ちが落ち着いたら話すから…今は休ませて欲しい…
…分かったわ、でも気持ちが落ち着いたら、
ちゃんと理由を話して、お母さんもできる事はするから。
うん…分かった。ありがとうお母さん…
私は自室に戻り、ベッドに飛び込んだ。
3人と話したい……
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