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忘れじの言の葉
とある森の奥に一人の少女がいた。
その森の霧が深い日に迷った人を道案内するそう。
ある日そこに一人の旅人が迷い込んだ。
少女は同じように道案内をする。
その時、こんな話をした。
「この森には、求め探して彷徨ってやがて詠われて、幾千、幾万、幾億の旋律となり、それはやがて失い奪われて消える運命になっても一つの願いを探している少女がいるんだって」
その旅人の名前を御伽噺という
それは少女の母親から聞いた話だ。
指先を絡めれば触れる誰かの夢
森には刻まれた想いだけが響く
求め探して彷徨ってやがて誰かの道となり
幾千、幾万、幾億の英雄は往く
少女はそれはいつか失い奪われて消える運命だとしても、かわした約束だけは此処にある。
求め探して彷徨ってやがて詠われて、
幾千、幾万、幾億の旋律となる
その願いはやがて失い消えるとしても忘れられることにはならない。
これを御伽噺というそうだ。