ドサッとベッドに押し倒される。
「っ、…」
「らん」
「ゆうきさん…?」
覆い被さる祐希を潤んだ瞳で上目遣いに見上げる。グッと顔が近づきもう少しで唇が重なる、というところだったのだが。
ピリリリ、ピリリリ、…
藍のスマホが着信を知らせる。
「出ないの?」
「…あとで、かけなおします」
「…」
未だに鳴り続けるスマホにちらりと目を向けその発信者を確認すると、「小川さん」と表示されていた。
(とも、ねぇ…)
すると、彼はスっとスマホを取り、あろう事か電話に出てしまった。
(?!で、出ちゃった…!いまソウイウ雰囲気だったよな?!)
『もしもし藍~?』
小川の声が聞こえる。そのまま藍の耳へとスマホを当ててくるので、仕方なく返事をする。
「…ぁ、もしもし、」
その間彼は無言でじっと見つめてくる。
『あのさ~、聞きたいことあって』
「な、何ですか…っ、?…ッひゃ、、」
(ちょ、…!祐希さん、手やめて、!)
(ん~やだ♡)
『…?この前さー、タオルなくしちゃったって言ったじゃん?それでさ、最近一緒にいたのお前だったし混ざってないか確認してくんね?』
「ぅ、、あっ、はぅ、…ッ♡」
(ほんと、この人…!//何考えてんのッ?!/♡)
『藍ー?大丈夫か?』
ビクビクと反応すれば祐希は気を良くし、スマホを藍から取り上げ、代わりに返事をする。
「ごめんな、藍体調悪いみたい」
『え…?祐希さん?あっ、…!』
何かを察したように小川が慌てて口を開く。
『そうだったんですね?ごめんなさい気づかなくて、お大事に!』
「ん、伝えとく」
ピッ、と通話を切り、藍に向き直る。
「…らーん」
「ぁ、ゆうきさん、…」
「俺以外にそんな可愛い声聞かせる気だったの?悪い子だね♡」
「だってッ、ゆーきさんがエロい触り方す…んぐっ、」
いい切る前に乱暴なキスで口を塞がれる。舌を絡め唾液を流し込まれ、それが口の端から垂れるほどに執拗に口付けをされる。
「ん、…はは、もうギブ?♡」
「ぷはっ、…しつこ、すぎ、…!//」
「だって、悪い子にはお仕置が必要でしょ?」
ギラりと獰猛な視線を向けられればビクっとして咄嗟に謝ろうとするが。
「ご、ごめんなさ、…」
「まぁ良いけど?続き、しよっか♡」
おまけ
~数時間後~
抱きしめ合いベッドに沈み、ふと電話がかかって来ていたことを思い出す。
(まためちゃくちゃにされたし…小川さん、明日ぜってーなんか言ってくるなぁ)
次の日、案の定小川は藍の元へ来てニヤニヤしながらこっそりと尋ねてきた。
「はよ、腰大丈夫か?(笑)」
「は、ぃ、なんとか…もうほんと、半分くらい小川さんのせいっすからね?」
「なんでだよ。どうせいつも滅茶苦茶にされてるくせに」
「なっ///なんでバレて、…」
「ははは」
(いやそりゃ、あの祐希さんだしな…)
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