続き書きます!
🌒「逃げられない夜」
T.O.P × G-DRAGON(スンリは影)/共依存・監禁・歪んだ愛/キス
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深夜3時。
ジヨンは、そっと部屋のドアに手をかけた。
スタジオ奥、T.O.Pの私室。
合鍵を返せと言われてないのを、いいことに──ジヨンは、黙って出ようとしていた。
🐲(もう…限界かも。息ができない)
けど。
🔝「どこ行くつもりだよ」
背後から、低い声。
振り向かなくても、わかる。
T.O.Pだ。
振り返ると、T.O.Pは部屋の奥の椅子に座っていた。
灯りもつけず、ずっとそこでジヨンを見ていたのだ。
🐲「……ヒョン、ちょっとだけ、外に」
🔝「嘘つくな」
ゆっくりと立ち上がる。
ジヨンの足が、すっとすくんだ。
🔝「お前、俺のこと裏切ったくせに。逃げるのか?」
🐲「……逃げたいわけじゃない、ただ、苦しくて」
🔝「俺だって、苦しい」
T.O.Pは歩きながらシャツの袖をまくる。
その表情は、いつも通り冷静。けれどその奥には、得体の知れない怒りと悲しみが渦巻いていた。
🔝「何が足りなかったんだ? 俺の何がダメだった?」
🐲「ヒョンは悪くない…ただ、スンリは……俺のこと、ちゃんと見てくれて」
🔝「見てた? キスしただろ。唇、許したくせに」
T.O.Pがジヨンの腕を掴み、壁に押しつける。
🔝「ねぇ、もう一度、俺を裏切るなら──今ここで、閉じ込めるよ」
目が真っ暗だった。
優しさも温度もなくて、それでも愛だけが狂ったように詰まっていた。
🐲「お願い、やめて」
🔝「やめない。お前が“もう逃げない”って言うまで」
──そしてキス。
強く、深く、支配のキス。
吐息すら奪われて、ただの“もの”にされていくような感覚。
けれど。
🐲(どうして…こんなキスなのに、温かいと思ってしまうんだろう)
🔝「……好きだよ、ジヨン。世界で一番、壊してでも欲しいくらいには」
その言葉が、何よりも牢屋だった。
ジヨンはもう、逃げられなかった。
監禁状態大好きですほんとに