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あなたの特別になれたなら No.7
飲み会が始まり、俺はすぐにお酒を頼んだ。 人一倍お酒が好きな俺は、別に強くもないのにたくさん飲んでしまう…
理由は自分でもわかってる。忘れたい人がいる。大っ嫌いな人がいる…
いや、大っ嫌いなんじゃない。あの人を好きになってしまった自分が大っ嫌いなんだ
叶わぬ恋に嫌気が刺して諦めた頃、この仕事に就いた。もちろんセクハラがヤバいってことも、ブラックだってことも知らなかった俺は、新入り狩りのころに上司に抱かれた。
今でもあの感覚を覚えている。気持ち悪いのに、きもちぃような…
こんな思い出、全て忘れてしまいたい、そんな思いで今日もお酒に溺れる。
最近は上司の方もホソガのことはまだだけど…こっちの班には来ないし、セクハラも少ない。ジンさんも新入り狩りで狙われると思ってたけど、大丈夫そうだし…
そうだジンさん、最近俺と話してくれない…ジミナとテヒョンばっかり、俺だって、初めての歳上さんだからちょっと緊張してただけなのに…
🐨「ヒョン、僕トイレ行ってきますね」
嫌だ。ナムジュナがいなきゃゲロ吐きそうなほどもう動けない…
🐱「やだ…」
🐨「ジンさん、ちょっとトイレ行ってくるのでユンギヒョンお願いできます?」
🐹「ん…わかりまひた…」
気持ち悪い…ナムジュナ行かないで…
俺の横にジンニョンが座った。俺は吐きそうだから、当たり前のようにジンニョンの腕に抱き着いて楽になろうとする。失礼だってことはもちろんわかってる。
…なんでだろう、今までにないぐらいすごく落ち着く…あったかい
🐱「ジンニョン…?」
🐹「ん…なんですか?」
返事してくれる…最近話してくれなかったからかすっごく嬉しい。
ジンニョンって思ったより男の人っぽい体してるな…ヒョン酔ってるみたい、耳まで真っ赤…
🐱「ヒョン…すき」
思った事が声に出たんだろう、ジンニョンがすっごい驚いた顔してる…俺だってびっくりしてる
俺ってジンニョンのこと好きなのか…?
確かに好きって言ったら好きだけど…、恋愛的な意味では…
ダメだ。俺ヒョンのこと好きなんだ。
どうしよう…こんなこと声に出して言っちゃったらこれからの仕事気まずいじゃんか…
🐹「…この後僕の家来てください///」
え、あ…どうしよう。ヒョンガチで言ってるのか?俺そんなつもりじゃ…でもヒョンに抱かれるなら…ッて!何考えてるんだよッ///
意識しちゃうじゃん…
🐰「今日は楽しかったです!」
🐯「ジンニョン酔すぎ~笑」
🐿「テヒョンもだよ~ッ!!笑」
🐣「ユンギヒョンぐだぐだじゃないですかぁ~笑」
🐹「かわいッ…笑」
🐰「(え?…今可愛いって…)
🐣「(やばい。ジンニョンのスイッチ入っちゃった…)」
🐯「(お持ち帰りだな…)」
🐿「(ヒョン達お楽しみに…)」
🐨「ほら、もう夜遅いから解散!」
🐯「はーい!」
🐹「ユンギさん、歩けます?」
🐱「んぅ~…」
記憶がない。どうしよ、もう朝だ。 俺昨日そのままジンさんの家で…。いや、 服着てるしやらかしたわけではない…?
とりあえず、ジンさんはどこにいるんだ?泊まらせてもらったからお礼言わなきゃ…
あ、ジンさんソファーで寝てる
わざわざ俺をベッドで寝かせてくれたんだな…
🐹「スゥ…スゥ」
寝顔だ…。ッて!何考えてるんだよ!別にキスしようだなんて…///
🐹「んぅ~…ネッコぉ」
ネッコって…、ジンさんって彼女いたのか…そりゃそうだよな。こんなイケメンなんだし、……
なんでだよッ…なんで涙なんか…
🐹「ん…」
ヒョンにも、特別な人はいるんだな…。俺も上手くいってたら…、
ヒョンの特別になりたい…。こんなこと考えちゃいけないのはわかってる。でも、こんなにドキドキしたの久しぶりで…
🐹「ん…ユンギヤぁ…」 ギュッ
俺の名前を呼んで、寝ぼけたヒョンは俺に抱き着いた。
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