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第3話救いたかった
そんな相手を見殺しに出来るわけない……
こんなに弱い俺でも命に変えても救いたい相手が目の前にいる
死ぬなら好きな人のために死にたい
それが1番幸せな死に方だと思う
「俺がッ助けるからッ」
「お遊びに付き合ってる暇はねぇんだよ!」
「ないくん!危ない!」
目が覚めると病院に居た
先生の話によると一軍に金属バットで頭を殴られ、約1週間目が覚めなかったらしい
調子乗って格好つけたバチが当たったのか……
「もしかしたら命に関わってたかもしれなかったんですよ?本当に目が覚めて良かった……」
見渡すと涙を流している自分の母親とりうらのお母さんが居た
「り、りうらは?」
「りうらは……」
りうらのお母さんの目から涙が溢れた
俺はなんとなく起きたことを悟ってしまった……
家に帰り詳しく母親にりうらのことを聞くと
りうらはあの事件が起こり一軍と一緒に犯罪者扱いをされ事件の3日後に遺書を置いてその短く儚い生涯を終えたという
「これ、りうらくんからないこに渡しといてくれって」
「あ……ありがとう」
遺書
ないくんへ
これを見ているということは俺はもうこの世にいないということだと思います。
ないくんと初めて出会った日のこと覚えていますか?
こんな俺が話しかけても無視されると正直思ってました
でもないくんはちゃんと返事をしてくれた
それだけで十分嬉しかったのに一緒にマクドも行ってくれたしないくんは俺が虐められてることに気づいて助けてくれようともした。
本当に感謝しています。
でも俺はその優しさを裏切ってしまった
裏切ったゆえにないくんに怪我をさせ俺だけ助かるような形になってしまった。
だから俺はないくんの目の前に居るべきではないと思います。
人間失格だと思います。
無責任に死ぬのも失礼に当たるけど、これ以上この世界に居たら息苦しくなってしまう。
逃げるような形をとってしまいごめんなさい。
でもこんなことをした俺が居なくなってせいせいすると思います。
最後に
ないくんは俺にとって最高の親友です。
無責任ですが俺の分まで”生きてください”
りうらより
涙が止まらなくなって行った
どうして俺を置いて先に逝ってしまったのか……
俺の気持ちも知らずに生きろなんて簡単に言うな
何故か今までにない怒りが込み上げてきた
それと同時に自分のことをどうしようもなく情けない人間だと思ってしまった。
だってそうだろ?
救おうとしたのに結果的に殺してしまった
そして生きる意味を無くした
この日から俺は
“死にたくなってしまった”