コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ん…さん…葵さん。」
電話の女の声がして俺は飛び起きた。
「は、何処だよここ!!」
「ここは貴方の夢と無の狭間です。」
「夢と無の狭間…?」
俺が戸惑っていると、女が喋った。
「申し遅れました。私、苺と申します。私には実態が無いので前の持ち主のお体をお借りしております。」
「前の持ち主?」
「貴方、赤色の携帯電話を拾いましたよね。」
「ま、まぁ」
「あれは、通称恋愛電話《キューピーットフォン》恋のお手伝いをする物です。」
眉を顰める俺を見て苺は追加で説明をする。
「恋愛電話は電話番号さえ知っていれば、電話をかけると相手の本音が分かる電話です。」
その時俺は、頭に桜井蓮が浮かんだ。
「しかしこの電話は、一分間通話すると自分の寿命が一年縮みます。ですが安心して下さい。通話が一分未満だと通話料金は発生しません。」
「それは本当か!?それを俺にくれ!!」
苺が契約書を差し出す。
「これにサインしたらこれは葵さんの物です。」
俺がすぐにサインしようとすると苺が紙を引っ込めた。
「最後に説明です。さっき言った通り通話には一分単位で通話料金がかかります。そして、この電話は相手の記憶には残りません。それでもサインしますか?」
「するに決まっているだろ!!」
俺は付かさずサインした。