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[露]中国、限界だろう? 俺に任せて休め
ロシアの冷たい声は、夜の闇に溶け込むように静かだった。
[中]まだ…まだ、少しだけ…
中国は震える手で銃を握りしめ、目の前の標的を捉える。敵の影が微かに動いた瞬間、彼はトリガーを引いた。
パーンッ( 発砲
銃声は闇に溶け、標的は静かに倒れた。成功の安堵と共に、中国の腹が激しく痛み出す。
[中]あ゙、ぐっ…!
激痛に耐えかねて、中国はその場に崩れ落ちそうになる。ロシアがすぐに支え、彼を抱きかかえた。
[露]中国…お前もう無理するな
彼の言葉に、初めて涙が頬を伝った。
その時、遠くから別の声が聞こえてきた。
[日]中国さん!ロシアさん!
日本の声だ。
疲れ果てた中国は、声の方へ顔を向けた。薄暗がりの中を日本が走り寄ってくる。日本の手には小さな布と温かい飲み物。
[日]私がつわりの看病をします。アメリカさんもすぐに来ています
ロシアも安堵の表情を見せた。
[露]助かる。俺たちは任せたぞ」
中国はやっと、崩れかけた体を預けるように日本の腕の中へ倒れこんだ。
暖かい部屋の中。ゆっくりと息を整える中国。つわりの吐き気はまだ残るが、外の凍てつく闇から解放されている安心感が、少しだけ体を軽くした。