久住がうっすら眠いままソファにうずくまってる深夜。志摩と伊吹はすでに爆睡。九重はリビングの電気を落とし、静かに近づいてくる。
九重「……久住さん、起きてますか?」
返事がない。でも寝息が浅い。
九重はしゃがみこんで、久住の髪をゆっくり指先で梳く。
九重「こうやって無防備になられると、困るんですけど……」
そのまま首筋に唇を落とす。軽く吸って、跡をつける。
深くじゃない、けど絶対に残るように。
久住は薄目を開けて、ぼんやりした声で。
久住「……なん、しとん……」
九重「夢だと思ってください。そうすれば、誰にもバレません」
――それでもキスマは、残る。
朝になって、鏡の前で首筋を見た久住が絶句。
久住「……は? なんやこれ……」
そこへ志摩がやってきて、
志摩「お前、なんか首、赤くね?」
伊吹「まーた蚊に刺されたんちゃう?」
久住は笑って誤魔化すけど、内心は(絶対アイツや……!)って思って、ぎゅーっと首を引っ込めて上着の襟を立てる。
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ぐふ