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私は、ほずみえな。高校生だ。
一人暮らしで誰もいないが「行ってきます」といい高校に向かう。
「めんどくさいな」とか思いながら向かっていった。
イツメンと呼ばれる3人組の中に私は入っている。
私は、「みおー!おっはよー!」などと呼びながら仲を築いていった。
だが、もう1人のここみという友達は性格が悪い。
以前にも私の悪口を言ってたらしく、あまり好きではない。
だが、それを堪えて愛想笑いを振りまく。
それもどうかと思うが仕方がない。
「嫌いな相手でも最低限の会話を取らなければ」と思い、乗りきっている。
今日は、夏休み明けで午前授業だ。
アイスを食べながら家に帰るのが日課であった。
そんな馬鹿なことを考えていると…
悪く言えば陰キャっぽい 山田さん(女)が話しかけて来た。
「ほずみさん、今日、家行ってもいいかな?」
少し背筋がゾッとした。
よく、アニメや小説である。
「殺される」という死亡フラグなのか?
けれども、純粋に家に行きたいだけなのか?
だか、いつも大人しい山田さんだからこそより、怖い。
だか、私は「いいよー!」と雰囲気に流され、引き受けてしまった。
「2時からね!」と時間まで自分から言ってしまった。
そして家で待っていた。
「ピーンポーン」インターホンが鳴った。
山田さんだった。
この安っぽいメガネ。
少しはねた三つ編み。
メガネを外したら可愛いであろう丸っぽい顔。
「どうぞー!」という前に気づいた。
なぜ、ほぼ一度も関わってこなかった山田さんが私の家を知っているのか?
しかも、なぜ部屋番号もわかるのか?
「やばい」と焦ったが。
いつの間にかドアを開いていた。
「ありがとう!」
「すごい!家綺麗なんだね! 」と発言する山田さん。
そうすると、山田さんはリモコンを見つめていた。
私は、テレビが見たいのかな?と思い。
「テレビ、つけよっか?」
そうすると、電源もついてないリモコンを山田さんが持ち出し。
つけるのか?と思ったら、リモコンの4chを連打していた。
「え?」と言ってしまった。
私の家を知っていた山田さん。
なにかするのかと思っていたが、なにもせず、安心していた私だったが、
予想外の行動すぎてびっくりしてしまった。
そんなことを思っているうちに…
あたりが光に包まれた。
「え?」
そうすると、幼い山田さんのような人物が公園でブランコを漕いでいた。
ルックスも今とほぼ変わってなく、すぐにわかった。
それに比べて私は、何も変わってなかった。
まるで、異世界に転生したように。
そんなことに驚きながら…
幼い山田さんに対して干渉した方がいいのか…
そんなことも考えていた。
そうするうちに、ここみのような人物が現れた。
登場の仕方からここみだ。すぐにわかった。
そうすると、咄嗟にここみが、山田さんに石を投げ出した。
まるで、今の関係とリンクしているようだ。
以前のここみも、
「前、山田ってやつ体育館裏に呼び出して、ボール投げつけてやったわw
5対1くらいで可哀想wとか思いながらw」
「だって目障りだもんw早く、死ね死ね言ってんのに一向に死ななくてw」
その時は、ムカつきながらもあははと流したが、今思うと酷すぎる。
いつまで子供のようなことをやっているのか。
この異世界?のような世界でも関係なく、幼いここみに対し、大人気ないが殴りかかろうとした。
そうすると、現実に帰るように光が流れ込み、見慣れた景色が広がった。
横には、
寝ているのか?
山田さんの姿が見える。
「おーい 」
「大丈夫?」
そうすると、はっといい。山田さんは起き上がった。
私は、「ここみになんかされたりした?」と無意識に聞いてしまっていた。
そうすると、山田さんは泣き出してしまい。
涙をすすりながら頷いた。
私は何があったかを知っているが、本人の口から聞きたかった。
だから、「なにがあったの?」っとあえて聞いた。
そうすると、「体育館裏に呼び出されて、いじめられたりして、グスン、グスン」
と、見ているこっちも泣きたくなった。
10年以上前からいじめられているのだ。
そうすると、山田さんが「話、聞いてくれてありがとう。」
と、私と山田さんとの仲が少し、縮まったような気がした。
あれから3日後、
幼馴染みのやまとが話しかけてきた。
「えな、今日、家に行ってもいい?」
山田さんと同じような質問。
「おはよう」というようなテンションで。
一度も言われたことの無い言葉、
けれど、なぜか期待していた。
前の山田さんのように、やまとの過去が見れるのか。と、
だが、もちろん怖いという気持ちもあったが、
興味本位で「わかった!」っと言ってしまった。
まだ、午前授業だ。
時間は前と同じく2時。
異性だからと幼馴染みながら緊張していた。
そうすると、「ピーンポーン」インターホンだ。
少しトラウマだったが、戸を開けた。
やまとは、「部屋、綺麗だな」とか言いながら足を進めた。
緊張しているのか、固まっていた。
私が「どうしたの?」と言おうとしたら、やまとは咄嗟に隣のベットに私を下敷きにし、
抱きついていた。少し私もこんな事が初めてだったので、頬が赤くなる。
一気に異世界ものから恋愛ものに路線変更だろうか?
そうすると、やまとが偶然足でリモコンを踏んでしまったのか、
「ポチッ」っと聞こえた。お互い緊張しており、音に敏感になっているのか、細かな音でも聞こえた。
やまとは4chを押している。「なぜ今」となにか邪魔をされたような気分。
だがそんなことも知らずに光はあたりを包んでいく。
そうすると、
中学生のやまとだろうか。私達は運がよく小中高すべて同じ学校だった。
学ラン的に中二だ。
部活の帰りだろうか。隣にいるのは私だ。
キーホルダーでわかった。あれは、昔小学生の時にお揃いで買ったもの、
そうすると、昔のわたしは「やまとまだ、このキーホルダーつけてるんだねw」
とからかうように言っていた。
そうすると、「さなもじゃんw」とやまとは返していた。
私は、混乱してしまった。
私は、ほずみえな。
だか、やまとは「さな」と呼んでいる。
怒りというより、疑問が勝った。
また前のように突っ込みそうになった、だが前突っ込もうとしたら現実に戻ってしまった。
そのことを思い出し、そっと堪えることにした。
だが、やまとが「さな」ということに対し、なにも言おうとしない当時の私らしき人物に腹が立った。なぜなにも言わないのか、はたまた自分は「さな」なのか?
色んな意味で嫌だった。
そうすると、光に包まれた。
なにもしてないのに、戻ってしまった。
そうすると、
前の山田さんのように、意識を飛ばしているのだろう、やまとに話しかけた。
「や、やまと」と、まだ覆いかぶさっていたので気まずく、動揺してしまった。
そうすると、なにもなかったように「ご、ごめん」と一言。
多分、山田さんもだろう。私が見たいたものは見ていないのだ。
一応、「さっき夢かな?中学生のころのやまとが見えたんだけど、やまとは見えた?」と聞いた。
そうすると、「なにいってんだよw見てるわけないだろw」さっきまでの空気など気にせず笑っていた。 相当、私の言っていることがおかしかったのだろう。
もうひとつ、聞きたいことがあった。それは、自分が「えな」なのか「さな」なのか。
思い切って聞いてみた、冗談ぽく自然に、
「ねぇ!やまと!」
「ん、なに?」
「あのさ、私の名前ってなんだっけ???」
「は?wお前の名前は」
「ほずみさなだろw」
「なんでいきなり忘れてるんだよw」
「あははは、そうだよね、!」
どういうことなのか分からなかった。
嘘っぽい返事だが、今の返事で精一杯だった。
けれど、やまとが家に行きたいと言っている時に「えな」と言っていたような。
「いや、聞き間違いだよね」そう思い、気持ちを流した。
あれから2日後
今日は、祝日だ。
やまとのことについては忘れられないが、なるべる友達と遊んで気を紛らわした。
そうすると、メッセージが届いた。「誰かな」と見ると母だった。
高校の影響で実家と一人暮らしの家は県をまたいでいる。
だからだろうか、娘のことが心配なのだろうか?
メッセージの内容は「明日、そっちの家に覗きに行ってもいい?」との事だった。
「久しぶりに親と会うな」と思い、快く引き受けた。
その時はリモコンの4chを踏むと相手の過去が見れるということも忘れていた。
次の日になると午前10時くらいにインターホンが鳴った。
母だった。その時にやっと思い出した。例のことを。
勇気がいるが名前のことも聞いてみようかと思った。
「久しぶり」
「元気してた」と、母特有の喋り方を久しぶりに聞き、安心していた。
そうすると、静かなのが嫌だったのか。母はテレビをつけた。
押しているのは、あたりまえのように4chだった。これは偶然なのか、最初から決まっていたのかわからないが…そうするといつの間にか産婦人科に来ていた。どういうことなのか。
少し歩いてみる。そうすると自分の思ったように動けた。まるでゲームの世界のように。
歩いていくうちに、母らしき声が聞こえた。なにかもめ事をしているような雰囲気だった。
私と通りすがる人達はまるで私が居ないような無反応を示すので私のことは見えていないのだ。
そう思いながら、
戸を開けた、そうすると産後姿の母が助産師さんに強い口調をぶつけていた。
まるで今の冷静な母とは真逆だ。
隣には、私がいる。なぜ私なのかがすぐにわかった。
なぜなら、助産師さんが私の名前を連呼していたからだ。
「えなちゃん!!」
「お母さん!しっかりしてください!えなちゃんはもう、小さな命として産まれてるのですよ!」
「お母さん!!!!!!」
母は自分に刺していた点滴を抜いて産まれたばかりの私に点滴を向けていた。
そうすると、母は点滴の針を上下に動かし、私の身体全体に刺していた。
私は血まみれだった。助産師さんは叫びながら呆れた様子で、まさに地獄絵図だった。
そうすると、光が差し込み現実に戻った。まるでこのことがあたりまえのようになっていた。
なぜなら、私は一回死んでいる。というのがわかり、今まで味わったことの無い驚きだからだ。
「えな」という人物はもう死んでいる。
一度、母のせいで「えな」という人物が死んでしまい、それで、
もう一度つくって産まれたのが「さな」という人物なのだろうか。
けれど、私はもう死んでいる、「えな」という人物だと思い込んでいた。ということなのだろうか。 あまり、理解が出来ないが。けれどこの考察だったら疑問がいくつかある。
1つ目は、周りにいる状態で子供を殺してある母はなぜ逮捕されていないのか。
2つ目は、今の私は「さな」という人物なのにも関わらずなぜ私だけまだ「えな」という人物だと思 い込んでいたのか。ということだ。
そう思っていると母が声をかけてきた。
「なに、考えていたの?」
と、なんとも言えない不気味さで今すぐにでも気絶しそうな圧だった。