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遠くから、声が聞こえてくる。
何処か幼くて、くぐもっていて、上手く聞き取れない。
「……ちゃん!お兄ちゃん!もうすぐ時間でしょっ!早く準備しないと、私がお兄ちゃんの代わりに訓練行っちゃうから!」
そうだったね。エフィラは本当に行っちゃったね。もう、どこにも居ないんだ。
あぁ、苦しい。息が出来ない。エフィラの声と波のさざめきの音だけが聞こえる。
「眩しいなあ………。」
太陽の光が僕を照らす。焼けそうなくらいに。
そろそろ干からびる時なのかもしれない。
そう考えれば、なんだかクラゲっていうのも、悪くは無かった気がする。
「少し、皆のこと、思い出してみようかな。」