本当に削除しますか?
この世には心から望み、多額のお金を政府に渡すと
なんでも消してくれる。
例えば、記憶とか、物とか、”人間とか?“
冗談冗談!!
だけどそんな制度があるの。
私は今すごく屈辱な体験をしているわ。
え?私が誰だって?さっきから、社長みたいに椅子クルクル回って偉そうに座って、ウザイ?ですって、まぁまぁそんなことは置いといて、私が誰だなんてそんなこと、すぐにわかるわよ。
ここ、日本削自県排除市では、
政府に頼めばなんでも消せるというものがある。
それが“人“だとしても罪には問われない。
だから、お金持ちは嫌いな人、自分に好意を持たない人など、
自分が不利になる人達をすぐ消せるのだ、法律にも問われないから、皆お金持ちに嫌われないように、媚びを売っている。
だが、私はそんなことは嫌だ。
クラスのお金持ちにも媚びを売らない。
だからなのか、いつもいじめているみんなもだ、先生ももちろん。だってお金持ちの人の味方につかないと自分が消されるっていう恐怖があるからだ。
『おい!てめぇ聞いてんのか?』
学年一位のお金持ち、金望 吟娘は歯向かう私をいつも虐めてくる、現に今もそうだ。
今は、トイレに顔を突っ込まれている。
え?私の名前が知りたいって?
私の名前は伊地 渚那!
『聞いてんのかって言ってんだよ!』
吟娘に腹を蹴られた。
『げほッ!』
私は反射的に吐いてしまった。
『うっわぁ!汚ねぇ𝗐𝗐𝗐』
吟娘達は吐いた私を見下すような顔で
スマホを向けパシャパシャと写真を撮ってくる
あとでSNSで晒す気なのだろうか。
晒されたら私の人生は終わりかもしれないだが、
もう我慢できない、私はこの日を待っていた
私が心の奥底から此奴らを消したいと思えたのだから。
これでやっとこいつらを消せる。
心から出ていたのだろうか吟娘達を睨みつけてしまった
『は、はぁ?なに睨みつけてんだよ!!!』
吟娘は私の顔を平手打ちをしてきた。
今のうちに足掻いてろどうせ明日には消される運命なんだから。
私は貧乏だが、この時のためにお金をコツコツ集めていた。
バイトを倒れるぐらいまでやりやっとお金が集まった。
私は学校が終わったと同時に学校をでて、市役所へ向かった。
『すみません』
私は市役所に行き、社員さんに手続きをさせてもらった、
だが、誰を消すかの欄に名前を書く時私はふと思った、
こんな事をやってしまったら、私の母を殺した奴と同じになってしまうのではないかと。
『……すみませんやっぱり大丈夫です。』
私は社員さんに紙を破棄するように頼みそのままに帰路に着いた。
私は6歳だったと思う。
家に帰ったら、いつもいる母がいなかったのだ、
多分買い物に行ったのだろうと思ったが、いつになっても帰らなかった。
夜には父が帰ってきたが、父は母が居ないと知ると、顔が一気に青ざめた。
母も私のようにこの制度を嫌っていた、お金持ちにも媚びを売らなかった。
翌日、政府から母が消されたと言う手紙が来た。
あの瞬間どれほどこの制度とお金持ちを憎いと思っただろう。
さっきやろうとしたことは母を消した犯人と同じになってしまう、そんなことは避けたいので私は私なりの嫌がらせ基、復讐をすることにした。
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