3年のときに作った作品。へったくそだけど許して。
小学三年生だから!!!!!恥ずかしいな。どうぞ。
〈夢の中のお姫様〉
第一話 優里の夢
夜、優里は夢を見る。その夢は、一人の女の子がボロボロだった国を世界一、立派な国にする夢・・・。それは、優里の見たことのある、優里に似ている、女の子・・・。優里はそこで、その子に聞いた。
《あなたは誰?どうして私に似ているの?》
するとその子の白い唇がかすかに動いた。そして、何かを言いかけた途端に優里は眠りから覚めた。
「優里。優里ー。朝よ。今日のご飯は、フレンチトーストよー。」
この声は優里の母親の、佐藤友里恵という名前の美人ママだ。
「やった。ありがとう。今起きる・・・。」
「あせらないでゆっくりね。」
ふと時計を見ると8:30。本来なら遅刻だ。でも、優里は学校に行っていない。いわゆる不登校というやつだ。優里は、体が弱い。だから、学校に行きたくても行けないのだ。だから、空想して、物語を書いている。それを物語コンクールに出したら、なんと受賞してしまったのだ。そのため今も書き続けている。それだけが優里の楽しみなのだ。
最近は今朝の夢を見ることが多い。しかも、全て、いまのに繋がる話・・・。その物語は優里が考えている、物語と似ているのだ。すると突然目の前が真っ暗になった。そして気がついたときには優里は眠りについていた。その夢の中の国は・・・。優里の理想の国だった。想像したものすべてが出てくる・・・。時間も気にしなくていい。本も読めるし、現実では体の弱い優里だが、この夢の国では好きなだけ走れた。現実の中にある作文用紙も出てきて書きたいことがスラスラと出てきた。優里は一生ここにいたいと思うほどだ。やはり、女の子が出てきた。その子の名前は、メイだと思った。言われていないのにこれだけははっきりわかった。友だちになろうと言いかけた途端に優里は目の前が真っ暗になった。夢を見れば見るほど眠りは深くなる…。重いまぶたを開くと、お母さんの心配そうな顔が見えた。
「あ、優里。気がついたのね。良かった。ほんとに心配したんだから。」
「お母さん?」
ああ、そうだ。優里は現実に戻ってしまったのだ。優里はまた目の前が真っ暗になった。
そして初めて夢のような夢じゃないような真っ白な夢を見た。まるで白紙のページの中にいるようだ。その瞬間優里は・・・。
気がつくと真っ白なベッドに横になっていた。気分が悪かった。どうやら発作を起こしてしまったようだ。すると、
「ああ、優里。今日二回も倒れたのよ。本当に心配したんだから・・・。」
「二回も倒れるなんて流石におかしい。何か心当たりはあるかい?」
「最近、よく夢を見ます。今日の一回目は急に眠気に襲われて・・・。二回目は夢から覚めてすぐに真っ白な夢を見ました。それで気づいたときにはここに・・・。」
「そうですか。う〜ん、それは、夢が原因かもしれませんね。」
「そんなっ・・・!!。あの夢は私にとって、天国なんです。しかも、私が考えている話と似ています。夢のおかげで物語がすごく進むんです。だから・・・。」
「夢は原因ではないということを言いたいんですね。でも現にあなたは夢を見始めてから異変が起きるようになったでしょう?」
そんなことないと言おうとしためまいがして、瞬間にもう目覚めないくらい深い眠りについていた。
《ねえ、メイ!!この夢は何!?ねえ、知ってるでしょう?なんで教えてくれないの?どうして?》
すると突然頭の中に声が響いた。清く澄んでいる声だ。それでも優里には怪物の低い恐ろしい声に聞こえた。その声はこういった。
《そう、あなたが私を・・・。》 終
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