もう前回の内容忘れてる人多いだろうけど続き
shaside.
……そろそろ撮影の時間だ。戻らなくちゃ……
こんなところで考えていても仕方ない。早くトイレに入って……
「ぁ…………」
「え……あ、スマイル……!お前、体調は……」
たまたま部屋から出てきたスマイルと出会し、オレは声をかけた。
前に見た時よりもやつれていて、顔色も悪かった。
やっぱりスマイルは花吐き病に……
「う……っ、シャ、シャークん……ご、ごめんトイレ、入らせて」
「あ、ああ……でも、ひとつだけ聞きたいことがある」
「な、何……?」
「お前の体調不良の原因って……これか?」
「……っ……!!!」
オレが拾った花弁を差し出すと、スマイルは目を見開きゆっくりとこちらを見た。
その反応を見るにオレの推測は当たっていたようだ。
「な、なんでそれを……」
「そこに落ちてた」
「……なぁ、スマイル、お前は……」
「う゛っ……」
「シャケ〜?もう撮影始めるよ〜?」
「……って、スマイル……!?」
振り返った先にいたNakamuは、スマイルの様子を見て焦ったような表情を浮かべていた。
オレが返事をするより先に、Nakamuはスマイルの方に駆け寄った。
「スマイル、スマイル……!しっかりして!とりあえず、トイレ行こう?」
「シャケは撮影の準備してて」
「オレは後から行くから」
「あ……ああ」
どうやらNakamuはスマイルの体調不良の原因を知っているようだ。
……Nakamuに聞けば、スマイルのことが何か分かるだろうか。
撮影が終わった頃にでも聞こう。そうすれば何かスマイルのために出来るかもしれないから……
smside.
「もしかして、シャケと偶然出会しちゃったの……?」
「ああ……、トイレに行きたくなったから、部屋から出たら……シャークんがいた」
「そっか……シャークんとは、何を話したの?」
Nakamuは俺に水の入ったコップを差し出しながら、心配そうな顔でそう尋ねた。
俺の病気のこと、すごく気にかけてくれてる。だからこそ、申し訳なくて仕方がない。
「……、何も、話せてない」
「シャークんを目の前にしたら、気持ち悪くなっちゃって……、でもシャークんの前で花を吐いたら、きっと気持ち悪いと思われる」
「だから、逃げようと思った」
「その時に、Nakamuが来たんだ」
「……そう……」
「……あ、でも……花吐き病のこと、聞かれた」
「え?」
Nakamuは驚いた顔をして、こちらに近寄ってきた。
「何を聞かれたの……!?」
「えっと……俺が部屋に来る途中に吐いた花弁を拾ったらしくて、それを差し出してきて『お前の体調不良の原因はこれか』って……」
「シャケ、この病気のこと知ってたんだ……」
「なら、尚更シャークんと話さなきゃいけない……でも、そんなことをしたらスマイルの体が……」
……シャークんと、話さなくちゃいけない。
それは俺が一番思ってる。
でも、そんな気持ちとは逆に、俺の体は勝手に花を吐き出してしまう。
……正直、俺はこれ以上生きていられなくてもいいんだ。
シャークんと両想いになるなんて絶対に叶わない夢の話。
だから、シャークんのことを愛する気持ちを持ったまま、散っていきたいんだ。
あの日吐き出した紫色の花のように、美しく。
「……スマイル」
「絶対、生かすから」
「このまま散りたい、だなんて、馬鹿なこと考えないでね」
「それは、シャークんが一番望んでないことなんだから」
続きます〜
コメント
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海さんお帰りなさいませ!!!!!!!!!!!!!! いつも最高の作品を投稿してくださって本当にありがとうございます! ほんと、心が救われます…! smさんの気持ちとshkさんの気持ちが噛み合う?事を願ってこれからも応援してます!!!
この神作品の続きが読めるなんて…😭😭ほんとに嬉しいです✨
海ちゃん!!!お帰りなさい!(反応遅くなっちゃった) いやもう最高でした👏✨ smさんが1番shkさんに言いたいんだろうけど言えないっていう気持ちが心臓にギュンッてくる...🙃