12月10日。
呪術高専・決戦準備が進む中、全員が集まった部屋で作戦が立てられていた。
伏黒「ついに12月25日か。宿儺との決戦が現実味を帯びてきたな。」
乙骨「今まで以上に慎重に行動しないと。宿儺の力は、俺たちの想像を超えている。」
加茂「でも、今のままだと全員で戦っても……宿儺を倒すのは難しい。」
九十九「そうね。少なくとも、宿儺の“解”は直感で発動できる上に、速度も速いから、普通の戦法じゃ通じないわ。」
歌姫「じゃあ、どうするの?」
乙骨「“獄炎ノ牙”があるから、今度こそ宿儺の炎を焼き切ることができるかもしれない。」
伏黒「でも、宿儺がどんな手を使ってくるか分からない。油断はできない。」
「その通り。」
突然、静かな声が部屋に響く。
「でも、どうせ一度の勝負だ。」
扉が開き、謎の人物が入ってきた。
「――私も参加する。」
それは、呪術界の裏に隠れた存在である「蛇神の巫女」だった。
蛇神の巫女は、薄暗い服を着た女性で、その目は神々しい光を帯びている。
伏黒「……お前は、まさか。」
歌姫「蛇神の巫女?君が……。」
蛇神の巫女「呪術界では知られていないが、私の力は無視できない。」
加茂「……そんな力が、今、何のために?」
蛇神の巫女はゆっくりと歩きながら、全員を見渡す。
蛇神の巫女「宿儺は、ただの存在ではない。人間としての限界を越えた存在。だからこそ、私は自らの力でその場に立つ。」
乙骨「お前の力が役に立つなら、歓迎する。」
伏黒「でも、君は宿儺と戦えるのか?」
蛇神の巫女は、少しの沈黙の後、にっこりと微笑む。
蛇神の巫女「私は、“神々の加護”を授かった者。力を合わせれば、宿儺すら――」
その瞬間、部屋の空気が一変し、蛇神の巫女の背後に巨大な神の姿が現れる。
その神は一瞬にして場の空気を支配し、重厚な威圧感を放った。
一方、宿儺はスカイツリーの頂上でゆっくりと酒を飲みながら、12月25日の戦いに思いを巡らせていた。
宿儺「――戦いの準備は整ったか。」
手にした盃を、空へと放り投げる。
宿儺「ふふ、面白い、面白い。」
その顔には、勝利の確信が漂っていた。
宿儺「最終決戦……楽しみだな。」
「宿儺様。」
背後から、従者の一人が近づく。
宿儺「どうした?」
従者「戦いの場が整いました。準備が整い次第、開始するということで。」
宿儺は、背を伸ばして空を見上げる。
宿儺「ならば、準備が整うのを待とう……その間に、存分に酒でも楽しんでおこう。」
決戦の準備が整い、12月25日の戦いが近づいてきた。
乙骨、伏黒、加茂、歌姫、そして新たに参加した蛇神の巫女は、それぞれの準備を進めていた。
伏黒「あと15日。宿儺と戦う覚悟はできているか?」
乙骨「俺は、もう決めた。俺たちで、宿儺を止める。」
加茂「宿儺を倒してこそ、呪術界は安定する。」
歌姫「みんな……行くわよ。」
蛇神の巫女「神々の加護を信じなさい。私たちの力は、決して無駄にはならない。」
全員がそれぞれに決意を固め、今度こそ宿儺との最終決戦を迎える準備を整えていった。
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