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「――っあぁ、んん……」
突如、夏輝の指が私のナカヘ挿入されて思わず大きな声をあげてしまう。
「濡れてるから、指がすんなり入るな。ほら、二本も」
「んんっ、あぁ」
夏輝の指がナカで掻き回され、そのたびに私は嬌声を上げながら身体をヒクつかせていく。
「もう一本入れてみようか?」
「……っ、も、……う、……やだっ」
「えー? ここで止めろって? それは無理かな?」
更にもう一本指を挿入しようとする夏輝に首を横に振って「嫌だ」と訴えるけど「それは無理」だと笑顔を崩さないで拒否した彼。
でも――
「……ち、……が……っ、」
「ん?」
「……ゆびは、……いや……っ」
私が言いたかったのはこの行為自体を「止めて」ということじゃなくて、指じゃなくて、夏輝が欲しかっただけ。
我ながら、大胆な発言だと思った。
だけど、
止められなかったの。
「――そっか、指じゃ物足りないって意味か。嬉しいな、未來ちゃんの方から求めてくれるなんて。それじゃあお望み通り、してあげなきゃね?」
私の言葉に先程よりもニコニコと嬉しそうな表情を浮かべた夏輝は着ていた無地で黒色のロングTシャツを脱ぎ、ベッド脇のチェスト上に置いてある避妊具を手に取ると、穿いていたジーパンと下着を下げてそれを着ける。
その間、何となく目のやり場に困った私は視線を外して天井を眺め、自分の台詞を少しだけ反省しつつももう今更だと覚悟を決めて夏輝が準備を終えるのを静かにまった。
そして、
「お待たせ。けど、本当に良いの?」
夏輝が私を覗き込むように覆い被さってきて、白々しくそんなことを聞いてくる。
今ここで、やっぱり止めたいと言ったところで止めないくせに。
でも、そもそもラブホテルに来てる段階で今更なんだけど。
だけど、会ったばかりの人と一夜を共にする経験なんて、今日が初めて。
明日になったら、もう会うことなんて無いかもしれない。
大丈夫。避妊さえしていれば、問題無い。
そんな色々な言い訳が私の頭の中を駆け巡る中、
「……いいよ。来て?」
両腕を広げて「来て」と夏輝を求めると彼は口角を上げ、
「大胆な女、すげぇ好き――」
「――ッんん」
そんな台詞を口にしながら唇を塞いできて、私もそれに応えていった。
夏輝のキスは、身体が蕩けそうになる程に深く情熱的で、溺れそうになる。
正直、ここまでキスだけで気持ち良くなれたことなんて無かった。
それくらい上手くて、もっとして欲しいと思ってしまう。
彼の舌が私の咥内を犯す中、彼の指が身体を這っていく。
指は下へと降りていき、そこでキスが止んで唇が解放される。
「その表情、そそられる。物足りないって顔も。けど、キスだけで満足されちゃ困るから――」
「――っあ……」
そんな台詞の後、私の脚を強引に開かせた夏輝は自身の身体で私が脚を閉じられないように固定して、蜜が溢れ出す秘部を指でなぞっていく。
焦らされてもどかしくて、早くどうにかして欲しいのにナカへ挿れるわけでも無く、ただひたすら蜜口を刺激してくる。
「……っ、や……、いじわる、……しないでッ」
「そんなつもりは無いけど?」
「うそ……」
「どうして欲しい?」
「……そんな、の……」
「未來ちゃんの口から聞きたい」
挿れるつもりで避妊具まで着けて準備万端だったくせに、この期に及んで何をして欲しいか私に言わせたがるとか、夏輝はなかなかSっ気ある男のように思えてしまう。
普段なら絶対言わない。
恥ずかしい言葉も、ましてやおねだりなんて。
だけど、私はもう限界だった。
早く気持ち良くなりたかった。
だから――
「……わたしの、ここに……なつきのを、……いれて……っ」
恥ずかしい思いを必死に我慢して、私は自身の秘部を指差しながら夏輝のモノを挿れて欲しいと懇願した。