【冗談】
俺はゆあん。
彼氏がいる高校生男子だ。
男なのに彼氏?って思う人は沢山いると思う。
それは俺達は同性愛だからだ。
なおきり「ゆあんく〜んッ!♡((ギューッ」
ゆあん「んゎッ…?!////」
この青髪の人が、俺の彼氏のなおきりさん。
なおきりさんは、昔から冗談が多い人だった。
小さい頃から近所に住んでいて、幼馴染だった俺達。
俺は、冗談が多いなおきりさんだけど、そんななおきりさんに恋をしていた。
俺が小学2年生の時に、なおきりさんからこんな事を聞いた。
俺が2年生の時は、なおきりさんは4年生だった。
なおきり「知ってた?」
なおきり「ラブレターを好きな人に渡さずにずっと持ってると、好きな人と付き合えるんだって!」
ゆあん「ふぇ〜…?」
まだ小2の俺は、恋愛なんてものを一切知らなかった。
そんな俺に、なおきりさんは、
なおきり「冗談だよ!笑」
いつもの冗談を言っていたみたいだった。
ゆあん「なんだぁ〜…冗談かぁ〜…!笑」
小2の俺は、冗談だと信じ、そのまま中学生になった。
中学生になって、恋愛に興味を持ち始めていた。
恋に気づいたのは、中学1年生の時だった。
なおきりさんに恋をしていた俺は、小2の時に聞いた事を試してみることにした。
冗談とは知っているが、本当だったらと思い、ラブレターを書いた。
ラブレターは、スクールバッグの中に入れて保管する事にした。
ラブレターを書いてから、2ヶ月程が経った。
そんなある日、俺はうっかりラブレターを机の上に置いたままにして校庭に遊びに行ってしまった。
それを学校でも有名な不良達が見つけて読んだらしく、帰ってきた俺にからかい始めた。
不良「お前男なのに男のなおきりの事が好きなんだろ?w」
誰にも言っていないはずの事を知っている不良達に、俺は驚きと動揺を隠せなかった。
ゆあん「ぇッ…?!」
ゆあん「そッ…そんな事ッ…ないよッ…!!💦」
男が好きな男なんて噂になって、なおきりさんに噂が届いて嫌われると思い、嘘をついた。
不良「嘘つけw」
ゆあん「嘘じゃないよッ…!!💦」
不良「じゃあこれはなんだよ?w」
と言いながら、ラブレターを見せてきた。
ゆあん「ッ…!!」
ゆあん「そッ…それッ…はッ……」
ラブレターを見た俺は、思わず言葉が詰まってしまった。
不良「やっぱり好きなんじゃねぇかよw」
不良「こりゃぁおもしれぇ事ができるぞw」
ゆあん「ッ…!?」
ゆあん「やッ…やめてッ…!!」
ゆあん「誰にもッ…言わないでッ…!!」
噂にはされたくなかった俺は、口止めをしてもらおうとした。
不良「やだねw」
ゆあん「そんなッ…!!」
だが、相手は不良、不良が大人しくやめてくれるはずがなかった。
その後、早速噂になっていた。
もちろん、なおきりさんに噂は届いていた。
とある日、俺はなおきりさんに呼び出された。
絶対に嫌われただろうと思いながら、なおきりさんのクラスに向かう。
クラスに向かって歩いている時、誰かしらからの視線を感じる。
嫌な気持ちのまま、なおきりさんのクラスについてしまった。
なおきりさんは、俺にすぐ気づいた。
なおきり「あ!!ゆあんくん!!」
ゆあん「来た…けど…」
俺は内心不安だった。
なおきりさんに嫌われたんじゃないかって。
なおきりさんは、こう言った。
なおきり「早速ですけど…僕と…付き合ってくださいッ…!!」
ゆあん「…ぇ…..?////」
突然の告白に、俺は驚いた。
ずっと嫌われてると思っていた。
同性愛なんて、気持ち悪いと思われると思っていた。
学校の人気者のなおきりさんに、告白されるなんて思っていなかった。
俺の事を好きなんて、思っていなかった。
なおきりさんの冗談、試してみてよかったな。
あれから、5年が経った。
俺達は、もう大人になった。
あれからずっと恋人同士だ。
5年経った今でも、あの出来事は忘れられない。
小2の時の話も。
なおきりさんの冗談、試してみてよかったな。
ℯ𝓃𝒹
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