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「ここがデデデ城?」
ソラとカービィとバンダナワドルディの前にはデデデ城が聳え立っていた。大砲もどうやら設置されているようだ。
「大きいなぁ…。」
「ハルバードより大きいよね。」
「大王様は何がしたいのでしょうかね?」
3人は呑気に城を見ていた。
そこでバンダナワドルディがハッとしたように話し始めた。
「そういえば大王様、また食べ物泥棒やってたんですよね。」
「デデデ大王って酷いやつだな。」
「普段は温厚で優しくて格好よくて…。」
バンダナワドルディの話を遮ってカービィは言った。
「いや、そんなわけないよ!」
「ええ、ひどいよカービィ。」
「俺、よくわからなくなってきた。」
2人の会話はソラを混乱させたのであった。
「城の中も広いな。」
「お掃除が大変ですけどね。」
「ワドルディたちのこと本当に尊敬するよ。」
3人は呑気に歩いていた。事件など何もなかったように。
だがしかし、そんな道のりは楽ではなかった。
「あれ、道ふさがれてますね。」
「うわぁ、瓦礫だ。」
「これどかしたら着いていたのか?」
「一番近いので…遠回りしましょう。」
「でもここ道別れてるよ。」
「ええ、今日はお城の調子が悪いんでしょうか?」
どういうことだよとソラはツッコミながらこう言った。
「二手に別れて進もう。オレがこっち行くからさ。」
「わかった!ありがとうソラ!」
「気をつけてくださいね。」
ソラは手を振って奥に進んで行った。
ソラが少し進むと物音がしてきた。
「なんだ、誰かいるのか?」
何かが隠れているようだった。ソラはきょろきょろしたが誰も見当たらない。
「気のせい…かな。」
ソラが立ち止まり深呼吸をしたその瞬間。前から何か飛びついてきた。
「うわっ、なに!?」
「助けてヨォ!!」
「助かてなのサ!!」
ソラと謎の人物2人は後ろへ倒れた。
「痛てて…、誰だよ!おまえら!」
ソラはキッとした目で彼らを見た。
「で、デデデ大王だヨォ。」
「そ、そうなのサ!」
ソラは頬を膨らませて言い返した。
「いいや!違うね、デデデ大王とは会ったことあるからな。」
デデデ大王と名乗った2人はしょぼくれた。
「ああ、失敗だったネ…。」
「そういうこというなよ…。」
ソラはうーん、と唸って2人に話しかけた。
「と、とりあえず攻撃しないんだよな?俺はソラ。2人ともは?」
2人はほこりを払って立ち上がった。
「ボクはマホロア!でこっちは…。」
「マルクなのサ!ソラ、よろしくなのサ!」
ソラも立ち上がった。
「あ、ああよろしく…。」
マホロアとマルクは話を続けた。
「実はボクたち、デデデ大王に捕まっチャッてて…困ってたんだよネェ?」
「そうそう、怖かったから逃げ出してきたのサ。」
ソラは不思議そうな顔で2人を見つめた。
「でもさっき2人ともデデデ大王って名乗ってただろ?」
マホロアとマルクは慌てて言った。
「いやいや、あれは遊びだったんだよネェ!」
「ソラも捕まったら大変だと思って逃げてもらおうと思ってたのサ!」
「本当かな〜?」
「それよりもボクたちと脱出しナイ?」
「早く逃げないと捕まるのサ!」
2人はとても慌てている様子だった。
「で、でもカービィが…。」
マホロアとマルクは首を振った。
「大丈夫だヨォ!強いんだカラ!」
「そうそう!そんなことよりも逃げるのサ!」
「わ、わかったよ。一旦逃げよう。」
ソラは渋々頷き、マホロアとマルクは大喜びした。怪しげな笑顔を浮かべながら。
「広いな、この家。」
「ニルちゃんのへや、すごいよね!」
「自慢の部屋なんだ!」
一方リクはグーイとニルと遊んでいた。
「真っ暗なビーチっていいよね、そうだよねグーイ?」
「あお色のほうがいいとおもう。」
「ええっ、リクはどう?」
「俺は…一度ここに来たことある気がする。」
リクは闇の海岸とぼそっと言い、厳しい顔になった。
グーイは不思議そうにリクを見つめてからこう言った。
「なんだかひかりを感じるね。」
リクはグーイを発言を聞いてさらに厳しい顔になった。
「やはり俺はここに来たことがあるのかもしれないな。」
「でも僕会ったことないよ?」
「ニルちゃんがいなかった頃じゃない?」
「でも俺はその時グーイにも会わなかったな。」
「たしかに…。」
「ニルちゃんと同じだよ!」
「それで、何をするんだ?」
リクは改めて聞いた。
「これを流すの!」
リクはニルの方を向いて言った。
「手紙?」
「そう!誰が一番手紙を流せるか勝負!」
「ニルちゃん、おもしろいゲーム考えるね。」
「でしょでしょ!褒めて!」
リクは笑ってニルを撫でようとしたがどこを撫でればいいのかわからなかった。
「ああ、すごいな。」
「じゃあ今から手紙書こう!誰かに宛てたやっだよ!」
「わかった〜。」
リクは過去のことを思い出した。
ソラと闇の世界で取り残された事。本音を打ち明けあった事。カイリの手紙で島に帰れた事。
それがソラを探す手掛かりになればいいが…。
と思ったリクであった。