静かな夕暮れ、基地の一角。
白川はソ眠気に抗えず、まぶたを閉じていた。隣に吉田が座っている。書類をめくる横顔を見た白川は、小さく笑う。
白川:「……ねぇ、師匠。」
吉田:「何だ?」 書類から目を離さずに答える。
白川:「膝、貸して?」
吉田がようやく顔を上げた。その眉がわずかに動く。
吉田:「……は?」
白川:「眠い。膝枕して?」
吉田は無言のまま白川をじっと見つめる。が、結局、ため息をつくと何も言わずにソファの体勢を少し変えた。
吉田:「……好きにしろ。」
白川:「やった。」
満足そうに笑いながら、白川は吉田の膝に頭を乗せた。思いのほか居心地が良く、彼女はすぐに心地よい眠気に包まれた。
……が、その平和はすぐに破られる。
霧島:「……おぉおぉおぉ~~~!? 何だこれはぁあ!? 吉田さんがついに白川を膝枕し始めたぞー!!」
突然の声に、白川の目が半開きになった。吉田は書類を顔の前に持ち上げ、霧島から視線をそらす。
白川:「……うるさい。」
霧島:「いやいやいや、これは見逃せない光景だろ!? おい吉田さん、ついにデレ期か!? あれか? 白川のこと好きなのか!?」
吉田:「黙れ、霧島。」
しかし霧島は止まらない。スマホを取り出し、パシャッと写真を撮る音まで響く。
霧島:「よーし、これは保存……」
吉田:「やめろ。」
次の瞬間、吉田の無表情なままの傘が、霧島のスマホを斬り落とした。
霧島:「😱 俺のアイフォ◯16プロが!!」
白川はため息をつきつつ、吉田の膝の上で体勢を整え、再び目を閉じる。
白川:「……霧島、静かにしてくれない? 吉田さんの膝、意外と寝心地いいんだから。」
霧島:「なにその爆弾発言!!」
吉田はこめかみを押さえながら、心底疲れた表情を浮かべた。
吉田:「……全員、静かにしろ。」
こうして、吉田の平穏な時間は霧島の騒ぎによって見事に台無しになったのだった。
コメント
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うーん、めっさとぅき^^((? あーーーこういう完全ほのぼの~~とした番外編だいすき( ´ཫ` )